Amazon傘下のAmazon Freshは、当初はデリバリーのみを行っていましたが、2021年より米国において、実店舗の展開を開始しました。
イリノイ州では7店舗目、米国全体では25店舗目となる、2022年3月3日に開店にしたネイパービル店に行き、実際に買物をしてみました。
米国に10店ある「Just Walk Out」店舗
米国内のAmazon Freshストアには、現在「Amazon Dash Cart」という、タッチパネルを搭載したショッピングカート(商品をカートに入れると自動的に認識)を使う店舗と、スマートフォンのAmazonアプリをスキャンするだけで支払いまでが完了する「Just Walk Out」を採用している店舗の2種類があります。
筆者が訪れたのは後者の「Just Walk Out」店舗です。Amazonによると、この「Just Walk Out」タイプは10店舗とのことです。
QRコードをスキャンして入店
ショッピングカートを押して店内に入ると、ゲートと機械が設置されており、機械でAmazonアプリをスキャンするとゲートのバーが前方へ動いて、通過できる仕組みになっています。
Amazonアプリを開き、「In-Store Code」をタップすると、下のようなQRコードが表示されるので、これを機械でスキャンします。
カートに入れるだけ。スキャンの必要なし
Amazon Fresh店内はかなり広く、品揃えも豊富な印象です。買い物に行ったのは土曜の昼間でしたが、それほど混んではいませんでした。
今回は実験ということもあり、パック入りのサラダ1袋と、冷凍食品2箱のみを購入。ちなみにこれらはただショッピングカートに入れただけで、スキャンなどはしていません。
AmazonのWebサイトには「棚から手に取ったものは自動的に仮想カートに追加され、棚に戻すと仮想カートから削除されます」との説明があります。天井に設置されたカメラと人工知能(AI)により商品をトラッキングすることで、これを実現しています。
再びQRコードをスキャン
買い物が終わったら出口のゲートに向かい、入店時と同じように、AmazonアプリでQRコードを表示させ、それを機械でスキャンします。ゲートが開き、カートごと外へ出ることができました。支払いも完了しています。
なんだかキツネにつままれたような気分になりましたが、Amazonアプリに紐付けられたクレジットカードにチャージされた旨を知らせるメールが届き、Amazonアプリを開くと金額のみならず、購入品の画像も掲載されていました。
便利だが利用者はまだ少ない印象
今回は3品しか購入しませんでしたが、もっと数多くの品を購入する場合、また急いでいる時などは、Amazon Freshの「Just Walk Out」は非常に便利だと感じました。
しかし筆者が買い物をした時、アプリをスキャンして支払いまで済ませている人は他に誰もおらず、みな普通にレジに並んで支払いをしていました(レジに並んで支払うこともできます)。まだこの新しい買い物方式を知り、活用している人は少ないようでした。
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-451779/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania