2021年のゴールデンウィークは自宅で過ごす人がほとんどだったかと思いますが、今年は最大10連休を活用して、観光スポットへ出かける人もいるのではないでしょうか。
今回、Techable編集部では、VR、AR、ロボット、プロジェクションマッピングなど、テクノロジーと触れ合えるスポットを地域別にピックアップ! メタバース空間で楽しめるオンラインイベントもご紹介します。
好きな場所・楽しみ方を選んで、休日を満喫してみてはいかがでしょうか。
テクノロジーを体験できる施設・オフラインイベント
【北海道】ルスツリゾート
ルスツリゾートはホテル、遊園地、スキー場、ゴルフ場を有する総合リゾートです。夏は遊園地やプール、アウトドアアクティビティを、冬はスキーやスノーボードを楽しめます。ゴールデンウィーク期間中には、「GWスペシャル花火大会」といったイベントのほか、ホテルの壁面50m×13mの巨大なガラスへ投影するプロジェクションマッピングを実施。
プロジェクションマッピングでは、アイヌの物語と音楽をベースに自然豊かな北海道を表現するほか、花火大会開催日の本編投影をおこないます。
屋外は迫力のパノラマ映像、屋内は幻想的な映像空間と、異なる見え方を楽しめるでしょう。
・イベント期間
4月29(金) ~10月22日(土)本編投影 20:00~20:30 / 待機映像 18:30 ~ 22:00※GWスペシャル花火大会開催日 (花火大会開催日の本編投影は、20:15 ~ 20:45)
4月29日(金)、4月30日(土)、 5月3日(火)、5月4日(水)・アクセス
ルスツリゾートホテル&コンベンション(北海道虻田郡留寿都村字泉川13番地 / 札幌市内・新千歳空港から車で約90分)・観覧無料(ルスツリゾート内への入場は、宿泊者または遊園地入園券保有者のみ)
【福島県】三春城VR
今は失われてしまった三春城の昔の姿をパノラマVRで再現。江戸時代の三春の町から見える三春城も楽しめます。
VR体験ポイントは、三春城俯瞰、三春城本丸 表門内・御殿前、三春城 裏門外、大町四つ角。
使い方は簡単で、史跡に着いたら「ストリートミュージアム」のアプリを起動するだけです。三春城に到着したら「START」を押すとマップが開きます。
VRスポットに到着すると画面に表示される「VR」ボタンを押すと、三春城VRが開始。近世、秋田氏の時代の城を観察できます。
「周辺情報」では、近くの史跡の紹介しているため、三春城以外の歴史スポットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
・体験場所
三春城跡(福島県田村郡三春町大町 磐越東線「三春駅」下車)・VR体験ポイント
三春城俯瞰
三春城本丸 表門内
三春城本丸 御殿前
三春城 裏門外
大町四つ角
【東京都】羽田出島|DEJIMA by 1→10
提供するのは、日本の文化である「縁日」を、最新のデジタル技術を用いて再現した、体験型コンテンツ「縁日|ENNICHI by 1→10」です。
用意したお面の雛形(うちわ)に色を塗ってスキャンすると、自分の描いたオリジナルのお面が投影される「面化粧(おもてけしょう)」、日本の伝統模様や、着物に用いるモチーフを題材にしたフォトスポットコンテンツ「柄時雨(がらしぐれ)」などを体験することができます。
そのほか、羽田空港では、トヨタの新型電気自動車「bZ4X」と、開発中のカラー塗装技術「剥がせるボディカラー」をかけあわせた、体験型のデジタルコンテンツを5月1日(日)まで実施中。羽田出島に行ったその足で、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
・開業日
2022年4月29日(金)・施設営業時間
金・土・日・祝日 10:00~18:00(最終入館17:00)・会場
HANEDA INNOVATION CITY 「ZONE E 2F」(京浜急行電鉄空港線・東京モノレール「天空橋駅」直結)・入場料
一般/高・大学生:2000円(税込)、子ども(4歳~中学生):1000円(税込)
【千葉県】ニコニコ超会議2022
毎年多数の企業がブースを出展していますが、今年は株式会社KADOKAWAが、DXを活用した書店「超ダ・ヴィンチストア by KADOKAWA(以下、超ダ・ヴィンチストア)」を出展します。
超ダ・ヴィンチストアでは、会場とインターネットの両方で楽しめる「メタバース書店」体験デモ、「VR本棚劇場」体験デモを用意。
「メタバース書店」体験デモでは、書店「ダ・ヴィンチストア」をイメージした空間を、「VR本棚劇場」体験デモでは、巨大な本棚で囲まれた空間「本棚劇場」をメタバースにて再現しています。
AI「ナツネイター Powered by Akinator」が対話と表情分析によって、おすすめの一冊を診断する、本のリコメンド体験デモは、会場のみ体験可能です。
・イベント期間
<オンライン開催>
4月23日(土)~30日(土)
<オフライン開催>
4月29日(金)~4月30日(土)・イベント開催時間(オフライン)
4月29日(金)10:00~18:00、4月30日(土)10:00~17:00
・開催場所
幕張メッセ(JR京葉線「海浜幕張駅」徒歩約5分)・ニコニコ超会議2022 入場料
アーリー入場券:3000円、一般入場券:2300円
※株式会社KADOKAWAのブース入館料は無料
【長野県】旅する北信濃~牛(スマホ)にひかれて善光寺御開帳~
観光電子チケット、飲食・レンタサイクルなどを楽しめるエキトマチケットの購入、スタンプラリーの実施など、スマートフォンひとつで完結するサービスです。
そのほか、同サービスでは、日常空間にARを表示させるアプリ「XR CHANNEL」を活用した観光用ARコンテンツを提供。
長野駅から善光寺周辺の対象エリアで、アプリを開いてスマートフォンをかざすと、観光スポットや対象店舗の情報がARとして画面に表示されます。
4月28日(木)からは、観光スポットや店舗の前にARの看板を表示するコンテンツがスタート。また、5月9日(土)からは、長野駅の自由通路から善光寺方面のバス停までの案内をARで表示するほか、ARコンテンツによるイベントを実施する予定です。
・イベント期間
4月1日(金)~6月30日(木)・サービス提供エリア
長野市(善光寺、松代、戸隠)・小布施町・山ノ内町・野沢温泉村・飯山市
【静岡県】YAMASTA(ヤマスタ)
山頂や観光名所などの所定の場所で、アプリ内のチェックインボタンを押すと、その場所の歴史や文化、自然などにまつわるデザインスタンプが発行されます。
今回、静岡県駿東郡小山町の協力により、ヤマスタは、富士山須走口五合目から足柄峠までの区間を対象する「富士箱根トレイル スタンプラリー」の内容を一部リニューアルしました。
今年は、富士箱根トレイルをより巡りやすくなるよう、トレイルの拠点にアクセスできる「ハイキングバス」の運行開始に合わせてスタンプラリーを開催。
取得したスタンプ画面を駿河小山駅前交流センター、小山町観光協会で提示すると、記念缶バッジや達成認定証がもらえます。
・イベント期間
4月16日(土)~12月15日(木)・チェックイン対象の場所
足柄峠、不老山、サンショウバラの丘、湯船山、明神峠、三国山、ヅナ峠、大洞山、立山、冨士浅間神社、富士山須走口五合目
【京都府】ホテルオークラ京都
会話AIにより、自然な言葉のキャッチボールが楽しめるというRomiを、ホテルオークラ京都用にカスタマイズ。
雑談や、天気予報・歌・占いなどの通常機能に加えて、「京ことばを話す」「おすすめの京都観光スポットを案内する」といったオリジナル機能を搭載しています。
宿泊プラン販売期間中はJR京都駅前にある、ホテルオークラ京都のウエルカムラウンジにて「Romi」が訪問者をお迎え。
京都を満喫したあとは、ホテルでゆっくりと、Romiとのおしゃべりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
・販売期間
4月14日(木)10:00~5月31日(火)9:00・宿泊期間
4月21日(木)〜5月31日(火)・宿泊場所
ホテルオークラ京都(地下鉄東西線「京都市役所前駅」直結)・宿泊料
【Romi】東山側スーペリアツインルーム(食事なし)/ 2名利用
1泊 1万4400円(税込)~/人
※公式サイト参照
※記事執筆時点・日によって変動
【瀬戸内海】瀬戸内国際芸術祭2022
5度目の開催となる「瀬戸内国際芸術祭2022」は、「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい」をテーマとして、点在する島々に美術作品や、自然を満喫できるスポットを設置しています。
島々を巡る手段としては、フェリーや高速船が定番ですが、定期船を補完する移動手段として利用されているのが、海上タクシーです。
4月14日(木)には、瀬戸内国際芸術祭2022の開幕にあわせ、瀬戸内海に点在する海上タクシーと利用者を効率的にマッチングするサービス「SeaKaren(シーカレン)」の提供が開始。
アプリ上で海上タクシーの予約から相乗り募集、料金決済まで完結する便利なサービスです。スムーズに海上タクシーを予約できるだけでなく、混雑を避けて島々を移動できるので、快適にアートの旅を楽しめるでしょう。
・瀬戸内国際芸術祭2022開催期間
春:4月14日(木)~5月18日(水)
夏:8月5日(金)~9月4日(日)
秋:9月29日(木)~11月6日(日)・瀬戸内国際芸術祭2022 開催場所
直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、沙弥島(春)、本島(秋)、高見島(秋)、粟島(秋)、伊吹島(秋)、高松港・宇野港周辺・瀬戸内国際芸術祭2022 チケット料金
一般:5000円、16〜18歳:3100円、15歳以下:鑑賞無料
【福岡県】トライアルGO脇田店 in みやわかの郷
AIカメラによる「24時間顔認証決済」を導入していて、セルフレジが可能です。なおかつ酒販売時の年齢確認が不要とのこと。
そのほか、寿司・惣菜・弁当売場の売場カメラと電子棚札が連動し値下げをおこなう、カメラとAIによる「自動値下げ」を取り入れています。
顧客がスキャンし忘れた商品を自動検知する機能や、AIが顧客1人ひとりに最適な商品をタブレット上でおすすめする機能を搭載した「スマートショッピングカート」も用意。
これまでの買い物とは違った、次世代の買い物体験が味わえるでしょう。
・開店日
4月20日(水)・営業時間
24時間(年中無休)・住所
福岡県宮若市脇田355・入場無料
オンラインで楽しめるイベント
バーチャルOKINAWA
2021年4月にオープンしたβ版では、沖縄県の国際通りを再現するだけでなく、アーニーパイル国際劇場での三線ライブ体験や、空を泳ぐ魚の群れにエサをあげる体験などを用意した「バーチャル国際通り」を公開。
さらに、2022年4月26日(火)には、新エリアとして「首里城エリア」をオープン。2019年10月に発生した火災により焼損した、世界遺産「首里城」の正殿をはじめとする建造物をバーチャル上で復元しました。
そのほか、首里城の歴史や沖縄の文化を学んだり、三線が奏でる琉球古典音楽を聞きながらエリアを散策をしたりと、さまざまなコンテンツを体験できるといいます。
また、ゴールデンウイーク期間中、首里城では漆喰絵付け体験や紅型コースター染付け体験などのイベントが開催されるとのこと。5月3日(火)、5月4日(水)には、バーチャルOKINAWAの首里城エリアを活用した、首里城現地ガイドによる「バーチャル首里城体験」がおこなわれるため、リアルとバーチャルで二度首里城を巡れるでしょう。
・イベント期間
首里城公園「ゴールデンウィーク体験イベント2022」 5月3日(火)~5月5日(木)
バーチャル首里城体験 5月3日(火)、5月4日(水)・体験方法
パソコン、VRヘッドセット
※VRプラットフォーム「VRChat」にて公開
※Webブラウザ版(簡易体験版)を5月下旬に公開予定・無料
PR TIMES(1)(2)(3)
バーチャルOKINAWA
首里城公園「ゴールデンウィーク体験イベント2022」
バーチャル秋葉原
メインストリートのひとつである中央通りの万世橋から明神下交差点までのエリアや、神田明神を再現しているほか、地域の事業者の協力により、秋葉原の景観の特徴である看板を再現。
空間内には、利用者の分身であるアバターが集まり同時に映像を視聴するウォッチパーティーのモニターや、商品・作品が展示できるショップやギャラリー、広告用サイネージなどを配置しています。
海外の日本アニメ・漫画ファンが集まるWebサイト「MyAnimeList(マイアニメリスト)」や海外のクリエイターとファンが集う「MediBang(メディバン)」と連携しているので、自宅にいながら世界中のアニメファンとの交流できるでしょう。
・オープン日
4月1日(金)~・体験方法
PC用のアプリ、またはWebブラウザで利用可能
※アプリ版:DMM の「Connect Chat」で利用可能、Windows PCおよび一部VR ゴーグルに対応
※Web ブラウザ版:PC またはスマートフォンのブラウザで利用可能
※PC・スマートフォンブラウザ版は2022年4月中に公開予定・無料
アバターマーケット 2022 春
スマートフォンやPC、VR機器などの環境からバーチャル空間に集って遊べる、バーチャルSNS「cluster」の“アバター販売機能”を利用して、アバターを展示・販売します。
バーチャルイベントに参加し、空間内に設置されたアバター販売エリアで、気に入ったアバターをその場で購入し、着替えが可能。実際の店舗で洋服を試着して買い物するような感覚で、アバターを選べるといいます。
また、クリエイターが日替わりで出展し、購入者と直接コミュニケーションがとれるのもポイント。
気になるところやおすすめポイントなどを話しながら、納得したうえで購入できるでしょう。期間中は日替わりで毎日1会場6体の作品販売を実施しているため、毎日通って自分のお気に入りのアバターを見つけてみてはいかがでしょうか。
・イベント期間
4月25日(月)~5月29日(日)・開催スケジュール
オープン:4月25日(月) 19:00~23:00
第1週目:4月28日(木)~5月1日(日)19:00~23:00
第2週目:5月5日(木)~ 5月8日(日)19:00~23:00
第3週目:5月12日(木)~5月15日(日)19:00~23:00
第4週目:5月19日(木)~5月22日(日)19:00~23:00・体験方法
スマートフォン、パソコン、VRデバイス・無料
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022
映画祭では「Meta Cinema~超える・見付ける・始まる」をテーマに、バーチャル映画館の体験や、AIを駆使した脚本から作られたショートフィルム『少年、なにかが発芽する』などを公開(4月28日にオンライン会場にて世界配信開始)します。
また、人間の脳波を利用し作品分析する二ューロサイエンスがこれからの映像表現にどう活用できるのかを探るトークイベントも開催予定です。
・イベント期間
オフライン会場は6月7日(火)~6月20日(月)
オンライン会場は4月28日(木)~6月30日(木)・無料 ※一部有料イベントあり
PR TIMES
ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022
テクノロジーで普段とは違った観光の楽しみ方を!
今回は、テクノロジーを通じて各地域の自然や歴史、文化に触れ合えるスポットやオフラインイベント、そしてメタバース空間で楽しめるオンラインイベントを紹介しました。
VR、AR、ロボット、プロジェクションマッピングなどを通じて、普段とは違った観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/177945
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部