米メイヨー・クリニックは現地時間5月2日、Apple Watchの心電図(ECG)記録機能と人工知能(AI)を利用して、患者の心臓ポンプ機能低下を検知する研究を行っていることを明らかにしました。
同クリニックの研究データは5月1日に開催されたHeart Rhythm Societyの学会で公開されています。
心房細動検出に貢献しているApple Watch
世界全体の人口の2%〜3%、60歳以上の最大9%が、左心室機能障害(心臓のポンプ機能低下)を持つとされています。息切れ、脚のむくみ、心拍数の増加などの症状が一般的ですが、無症状の人も数多くいます。
Apple Watchではデジタルクラウンに30秒間指をのせることでECGを測定することが可能で、多くの人々の心房細動の発見に貢献しています。
メイヨー・クリニックはこのApple WatchのECG測定機能を用い、心臓のポンプ機能低下を検知できないかと考えました。
Apple Watchで心臓のポンプ機能低下を検知
一般に心臓のポンプ機能低下を検出するには、手、足、胸などに電極をつける12誘導心電図検査を行います。メイヨー・クリニックはApple Watchのひとつの電極のみで得られたデータと、12誘導心電図検査に用いられているアルゴリズムの改良版(AIを活用)を使い、心臓のポンプ機能低下を検知しようとしています。
メイヨー・クリニックはこれまでの6カ月の研究期間中に、46州および11カ国から、125,610のECGデータを収集。今後はさらに世界規模で研究を行うとしています。
Source:Mayo Clinic via MacRumors
Photo:Apple
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
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