海外大手メディアReutersは現地時間5月3日、Appleがテック系スタートアップ企業Rivosを提訴したと報じました。Appleは、RivosがAppleから引き抜いたエンジニアを通じてシステム・オン・チップ(SoC)関連の企業秘密を違法に収集したと主張しています。
Appleが提訴
Appleは裁判所に提出した訴状において、テック関連スタートアップ企業のRivosが、SoCに関する企業秘密を収集する目的で、Appleのエンジニアを違法に引き抜いたと主張しています。過去1年間において、40名のAppleの元社員がRivosに転職した模様です。
テック業界において、チップ関連の人材獲得競争が激化していると言われており、2022年1月にはAppleのSoC関連の主要エンジニアをMicrosoftやIntelが引き抜いたと報じられました。
訴状によると、Rivosに転職したエンジニアの一部がSoCに関するAppleの企業秘密を持ち出した形跡が確認されています。Appleは元社員のバーシ・カイタマーナ氏とリッキー・ウェン氏を名指しし、SoCの設計等に関する電子ファイル数千個を違法に持ち出し、Rivosに提供したと主張しています。
Appleは、元社員が持ち出した企業秘密は、競合他社のSoC開発を劇的に加速させるおそれがあると主張しており、裁判所に対し、RivosがAppleの企業秘密を利用することを禁止するとともに、元社員にAppleへの損害賠償等を命じるよう求めています。
なお、AppleはiPhone14シリーズ向けに2種類のSoCを開発中だと噂されています。
Source:Reuters
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-453385/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania