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この上ない所有感と満足感をもたらす“通”も唸らす腕時計10選【安くても傑作モノ】

【安くても傑作モノ】

テレワークの推進でスマートカジュアルが当たり前になった最近のビジネスシーン。でもスーツを着る機会がまったくなくなったわけではないし、カジュアルなスタイルのときこそ、スタンダードウォッチが映えるもの。一生モノになる定番も多いので、まだお持ちでない人はこの機会にぜひ!

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時計&モノジャーナリスト 渋谷康人さん
グッズプレス編集部在籍中の1995年からスイス時計フェア、時計ブランドの取材を開始。退社後の現在も取材を続けている。先日、2年ぶりのスイス時計フェアを取材・帰国したばかり

 

 

■スタンダードウォッチ編
30万円以下「絶対お値打ち」の傑作はコレ!

1. 1960年代日本製機械式時計の傑作がスタイルそのままに進化して復活!

セイコー
「キングセイコー SDKS001」(19万8000円)

国産機械式時計が世界の頂点レベルに到達した1960年代。「グランドセイコー」と共に高級国産時計の代表として、その進化・発展の主役だった伝説の「キングセイコー」が、約半世紀の時を超えて待望の復活! しかもロングパワーリザーブの最新ムーブメント、1965年の“KSK”と呼ばれる2代目モデルのシャープで視認性に優れた文字盤デザイン、新開発のブレスレットなど、すべてが上質。これで20万円を切る価格とは驚くばかり! 自動巻き、ケース径37mm、SSケース&ブレスレット、パワーリザーブ約70時間、10気圧防水

▲これが“復活モデル”の原型、1965年に誕生した2代目キングセイコー。“KSK”という通称の最後の“K”は、秒針規制装置付きを意味している

▲今回の復活でオリジナルより最も進化した部分のひとつが、この緻密な多面構成のSSブレスレット。ストラップも専用に5種類が用意される

 

2. 最高峰SS素材ケース&ブレスで高精度!“隠れた名作”にアイスブルー文字盤が登場!

ボール ウォッチ
「エンジニアIII マーベライト クロノメーター」(25万3000円 ※6月発売予定)

超一流ブランドしか採用しない、ステンレス(SS)の中でも特別に優れた耐蝕性、耐久性を誇る904L素材をケースとブレスレットに採用。しかも、ムーブメントはCOSC(スイスクロノメーター検定協会)認定の高精度。そのうえ、針やインデックスに自発光性のマイクロ・ガスライトを搭載して、暗い場所での優れた視認性を実現。さらに優れた耐衝撃性、耐磁性も備える。驚異のコスパを誇る“名作”に、人気のアイスブルー文字盤が新登場! 自動巻き、ケース径40mm、904L-SSケース&ブレスレット、COSC公認クロノメーター、パワーリザーブ約38時間、100m防水

▲インデックスと針には、蓄光ではなく自発光する「マイクロ・ガスライト」を採用。だから暗闇でもハッキリ見える

▲インナーケース採用で耐磁性も強力

 

3. 漆の老舗が作る“唯一無二の銀箔漆文字盤” 和の味わいの機械式モデル

シチズン
「シチズンコレクション NB3020-08A」(14万3000円)

金属板に白い漆を塗り、銀箔をまぶし、さらに白い塗装を重ねる。漆の老舗「坂本乙造商店」と共同開発した「白斑柄」文字盤。工程上、同じものはひとつもない、蚕の繭のような繊細な表情が魅力の機械式モデル。パワーリザーブ表示付き。ケース裏からムーブメントも鑑賞できる。自動巻き、ケース径40.5mm、SSケース、コードバンストラップ、パワーリザーブ約40時間、10気圧防水

▲文字盤9〜10時位置には、あと何時間くらい動くパワーが主ゼンマイに残されているかを表示するパワーリザーブインジケーターを搭載

▲銀箔と漆で作られた白文字盤は、光の当たる角度や強さによって、さまざまな“顔”を見せてくれる。「鈍緋色」という濃い色のタイプもある

 

4. ミニマムで飽きが来ないデザイン バウハウスの精神を体現したドイツ時計

ノモス グラスヒュッテ
「タンジェント 38 Ref.164」(28万6000円)

20世紀のプロダクトデザインをリードした、ドイツの伝説のデザイン学校、バウハウス。その指導教授ミース・ファン・デル・ローエの「少ない方が豊かである(Less is More.)」という言葉をカタチにした、シンプル時計の傑作。ケース厚わずか6.8mmで着け心地も軽快だ。手巻き、ケース径37.5mm、SSケース、コードバンストラップ、バワーリザーブ約43時間、3気圧防水

▲シンプルな機能美を追求して、ケースサイドもラグも文字盤と同様にスッキリ。ブルースチール針がアクセントになっている

 

5. COSC公認クロノメーターの最新ムーブで驚きの価格とクオリティを実現!

ミドー
「マルチフォート クロノメーター 1(ワン)M038.431.11.041.00」(16万1700円)

「クロノメーター」はスイスの公的機関が15日間の精度テストを行い、それに合格したムーブメントを搭載したモデルだけが名乗れるもの。この称号を持つ上質なブレスレットモデルの時計が20万円を切るこの価格! 自動巻き、ケース径42mm、SSケース&ブレスレット、パワーリザーブ約80時間、10気圧防水

▲文字盤の縦ストライプが折り目正しく上品な印象。この価格帯では珍しく曜日&日付の両方を表示するカレンダーを備えている

 

■スポーツウォッチ&GMTモデル編
これは安過ぎる!? 40万円前後の傑作はコレ!

今、新しい時計を購入するなら、まずオススメしたいのがスポーツウォッチ。中でも頑丈でどこにでも着けて行ける最新のダイバーズ。ケースも薄型化され、ブレスレットも進化して着け心地も軽快。リモートワークの日常でもアウトドアでも活躍してくれる、魅力的な新作をお見逃しなく!

 

6. モンブラン初の本格ダイバーズはプロも納得&感心のディテール満載!

モンブラン
「モンブラン 1858 アイスシー オートマティック デイト」(38万7200円)

ついに登場したメゾン初、ISO 6425規格準拠の本格ダイバーズウォッチは、古典的な方法で氷河をモチーフに製作した文字盤に12.9mmの薄型ケース、美しさと装着感へのこだわり、微調整ができるブレスレットなど、価格をはるかに超えた驚きの作り込みが満載。文字盤カラーも旬のグリーン、ブルー、ブラックと3色が選べる。ブレスレットとストラップの交換もワンタッチ。ケースバックの氷河とダイバーのレーザー精密彫刻もうれしいディテールだ。自動巻き、ケース径41mm、SSケース&ブレスレット、パワーリザーブ約38時間、300m防水

▲文字盤は「氷河の氷」をイメージし「グラッテボワゼ」という古典的な方法で製作された

▲ケース裏にはレーザー彫刻で、氷山の横でアイスダイビングを行うダイバーの姿が。ブレスレットは微調整機構を内蔵。しかもストラップとワンタッチで交換可能

 

7. どんな“冒険”でも頼りになる相棒に!時計のプロ絶賛の最新GMTダイバーズ

チューダー
「ブラックベイ プロ」(41万9100円)

価格を超えた驚きの機能と品質で、時計のプロが絶賛を惜しまないチューダーの中でも、特に人気のダイバーズモデル「ブラックベイ」。この春新登場した24時間針と固定式の24時間ベゼルによるGMT機能を備えたモデルが、この「ブラックベイ プロ」。インデックスはモノブロック構造、セラミック製の植字タイプ。スノーフレークと呼ばれる独特の針との組み合わせで、暗い場所でも視認性は抜群。5年の長期保証付きなのも見逃せない。自動巻き、ケース径39mm、SSケース、ファブリックストラップまたはレザー&ラバーのハイブリッドストラップ、パワーリザーブ約70時間、200m防水

▲面積が広く蓄光塗料がしっかり塗布されたスノーフレーク針と、蓄光塗料と一体化したセラミック製の針は、暗い場所でも視認性抜群!

▲スノーフレーク針の24時間針(GMT針)と24時間ベセルで現在地とは別の時間帯の現在時刻がすぐにわかる

 

8. 1979年モデルの魅力を継承するビビッドカラーのリアルダイバーズ

タグ・ホイヤー
「アクアレーサー プロフェッショナル 300 オレンジダイバー Ref.WBP201F.BA0632」(39万500円)

1979年の傑作モデルの基本スタイルを継承し、薄型だがガッチリしたケースやベゼル、サイズの微調整が可能なブレスレットなど、優れた機能でベストセラーとなっている本格ダイバーズ。今年の新作は、陸上はもちろん、水の中でも視認性抜群のオレンジカラー文字盤を採用。自動巻き、ケース径43mm、SSケース&ブレスレット、パワーリザーブ約38時間、300m防水

▲オレンジはレスキューの人たちも採用する水中でも目立つ色で安全性も高い。6時位置のデイト表示も拡大レンズ付きで視認性が良好

▲バックルはウエットスーツなど装着する環境に合わせて即座に微妙な長さ調節が可能。プッシュボタン式なので安全確実にロックできる

 

9. ハイテクセラミックケースをはじめラドーの最新技術を贅沢に凝縮!

ラドー
「キャプテン クック ハイテクセラミック ダイバー Ref.R32130312」(39万9300円)

超硬素材のタングステンカーバイドを出発点に、1960年代から世界に先駆けて時計の素材革命をリードしてきたラドー。ダイバーズの国際規格に準拠した最新ダイバーズモデル。ケースとブレスレットはもちろんハイテクセラミック製。どんな場面でも頼りになる1本。自動巻き、ケース径43mm、ハイテクセラミックケース&ブレスレット、パワーリザーブ約80時間、300m防水

▲ブレスレットもケースと同じハイテクセラミック製を採用し、ケースとしなやかに一体化。SSより軽く硬く、着け心地も快適だ

 

10. 国産初のダイバーズモデル そのヘリテージを受け継ぐ最新モデル

セイコー プロスペックス
「1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Ocean モデル SBDC165」(14万8500円 ※6月24日発売予定)

1965年にセイコーが日本で初めて開発した本格ダイバーズ。その基本デザインを受け継ぎつつ、現代の技術で生まれた新作。文字盤は数千万年かけて作られた氷河をイメージしたもの。同時発売される1968年、1970年ダイバーズのデザインを継承したモデルもオススメ。自動巻き、ケース径40.5mm、SSケース&ブレスレット、パワーリザーブ約70時間、200m空気潜水用防水

▲これが1965年にセイコーが開発した、このモデルのデザインモチーフとなった国産初の本格ダイバーズモデル。伝説はここから始まった

>> 特集【安くても傑作モノ】

※2022年5月6日発売「GoodsPress」6月号42-45ページの記事をもとに構成しています

<文/渋谷康人>

 

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