Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)と8人の独立取締役で構成されるAppleの取締役会は年に4回催されますが、Appleが開発を噂されて久しい拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットがそこで披露された、とBloombergが伝えています。取締役会での新製品のデモンストレーションは、製品の公式発表が近いことの証であり、早ければ今年末にも実現する可能性があるようです。
Apple Watch以来初の新たな主要ハードウェア製品カテゴリ
ここ数週間、Appleはヘッドセット用のOSであるrOS(reality operation systemの略)の開発を強化させており、その上取締役会でのAR/VRヘッドセットのプレゼンテーションが重なったため、次の数カ月以内に製品が登場する可能性がある、とAppleの動向に詳しいBloombergのマーク・ガーマン記者がコメントしています。
AppleのAR/VRヘッドセットは、ハードウェアで全体の約8割の収益を上げているAppleにとって、新たな主要ハードウェア製品カテゴリとなります。ヘッドセットは早ければ2022年末までに発表され、2023年には発売に至るとみられています。
デバイスのコードネームは「N301」
Appleが数カ月以内に発表するとみられているAR/VRヘッドセットのコードネームは「N301」で、2015年あたりから開発が始まったとされています。
N301は、同社の副社長であるマイク・ロックウェル氏が陣頭指揮を執り、Appleの元ハードウェアエンジニアリング責任者であるダン・リッチオ氏が監督している、とBloombergが伝えています。Appleでは約2,000人の従業員がTechnology Development Group(TDG)と呼ばれるチームの一員として、このデバイスの開発に取り組んでいるそうです。
Appleはそれとは別に、コードネーム「N421」として知られるARヘッドセットの開発も行っているとされていますが、こちらは今から10年後のリリースが想定されているとのことです。
Source:Bloomberg
Photo:Antonio De Rosa
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-456141/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania