WHILL株式会社(以下、WHILL社)と三菱地所・サイモン株式会社(以下、三菱地所・サイモン)は、三菱地所・サイモンが運営する御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市)にて、WHILL社が提供する近距離モビリティ「WHILL」を活用したシェアリングサービスの実証実験を開始します。
なお、期間は2022年6月10日(金)〜6月19日(日)を予定しているとのことです。
アウトレット内を免許不要の電動車いすで走行
利用者は貸出ポートに設置してあるタブレット端末より操作方法を確認後、乗車することが可能です。
広大な敷地内のショップや飲食店を巡りながら買い物できる移動サービスを提供することで、高齢者や長距離の歩行に不安を抱える人を含め、誰もが快適に楽しめる環境を整え、回遊性や利用者の満足度を検証します。
WHILLの2モデルから選択可能
今回の実証実験で利用するのは「WHILL Model C2」「WHILL Model F」の2機種。WHILL Model C2は、高いデザイン性と、5cmの段差を乗り越える走破性、軽い力で直感的に操作できるコントローラーなどが特徴のモデルです。
一方のWHILL Model Fは、高いデザイン性や操作性はそのままに、軽量化を実現した折りたためるタイプのモデル。タクシーの後部座席やトランクに載せられるほか、新幹線や飛行機に持ち運ぶことができます。
WHILL のシェアリングサービスでは、上記2機種のうち、利用者の身体の状態や移動ニーズに合ったものを選べます。
長時間の歩行が難しい人が買い物を楽しめるように
御殿場プレミアム・アウトレットは国内アウトレットにおいて、最大級の店舗面積を誇り、店舗数は約290店舗に上ります。
バラエティ豊かなショップが集結しているため、あらゆる顧客層の買い物ニーズに対応している一方、長距離、長時間の歩行が難しい、疲れてしまうなどの不安から、広い場内を回り切れないといった声もあるようです。
WHILL社と三菱地所・サイモンはこうした課題の解決に向けて、免許不要で歩行領域・屋内・施設内を走行できるWHILLのシェアリングサービスの実証実験をおこなうこととなりました。
同時に、御殿場プレミアム・アウトレットにWHILLを導入する場合の課題収集をおこない、今後の検討に活かす方針です。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/179878
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部