凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)は2020年4月、長野県飯綱町に次世代DX開発拠点である「ICT KŌBŌ」を開設。システム開発事業を推進し、地域活性化の支援に取り組んでいます。
そしてこのたび、同町のセブン‐イレブン三水普光寺店および社会福祉法人飯綱町社会福祉協議会と協力し、スマートグラスを活用した買い物支援の実証実験を実施します。
遠隔地をつなぐ「RemoPick」を活用
同実験において凸版印刷は、遠隔コミュニケーションサービス「RemoPick(リモピック)」を提供。スマートグラスとタブレットなどを用いて遠隔地をリアルタイムにつなぎます。
これまで、飯綱町と大阪市をつないだ「バーチャルりんご狩り」や、大阪府藤井寺市での発掘調査における遠隔指示などで活用されました。
買い物や移動に課題を抱える高齢者を対象に
今回の実験では、交通手段を持たず買い物や移動に課題を抱える町内在住の高齢者を対象に買い物支援を検証します。
購入商品は同店舗のスタッフにより対象者のもとまで宅配され、宅配時に利用代金をモバイルPOSで支払うという流れです。
個人向け・団体向けの検証を実施
同実験は、6月から7月の2か月間、2つの検証を実施して課題の整理と検証をします。
ひとつは、高齢者の一人暮らしなどを想定した個人宅向けの買い物支援。飯綱町全域を対象とし、期間内の毎週木曜日に実施します。
もうひとつは、北川地区コミュニティ防災センター「いきいきサロン」にて実施する団体向け買い物支援体験会。6 月 10 日(金)10:00より実施します。
また、同実験の結果を踏まえ、9月中旬から2回目の実証実験を実施予定。その後、2023年度以降の本格運用に向けた検討へ入ります。少子高齢化などにより、買い物や移動に課題を抱える住民が増加している同町の課題解決に期待したいところです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/179966
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口