来週開催される世界開発者会議(WWDC22)での発表が目標とされていた仮想現実(VR)/拡張現実(AR)ヘッドセットの発表は年末まで延期され、発売は2023年になる見通しが高まったようです。Bloombergのマーク・ガーマン記者が伝えています。
WWDC22で発表される予定だった
Appleは最近まで、WWDC22でVR/ARヘッドセットを発表し、今年後半に発売する計画で開発を進めていたようです。
しかしガーマン記者が関係者から入手した情報によると、本体の過熱の問題、カメラやソフトウェアの開発の遅れなどにより、発表は2022年末以降に持ち越され、発売は2023年までずれ込む可能性が出てきたとのことです。
Appleは当初、2021年にVR/ARヘッドセットを発表し、今年出荷開始する計画を立てていました。同社は2015年頃からVR/ARヘッドセットの開発に着手しており、将来的にはiPhoneを置き換える主力製品に育て上げることを目標としているようです。
まずはニッチ市場向けに発売
Appleはまず、AR機能のみを持つヘッドセット(コードネームN421)をニッチ市場向けに発売し、ある程度認知度を上げてから、より一般消費者に受け入れられやすいAppleメガネ(コードネームN301)を発売する計画だと、ガーマン記者は述べています。同社はサプライチェーンに対し、初年度の販売台数目標は700万台〜1,000万台になると伝えているようです。
ヘッドセットの過熱問題は、内蔵する高性能チップの発熱が原因のようです。Appleは2個のチップの搭載を予定しており、そのうち1つはM1 Proチップになるとのことです。
Apple社内では、現在Technology Development Group(TDG)という部門のもと、2,000人以上がVR/ARヘッドセットの開発に取り組んでいる模様です。
Source:Bloomberg
Photo:PhoneArena
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania