オーストラリア最大の小児保健研究機関であるMurdoch Childrens Research Instituteが、Apple Watchの心電図アプリを用いた若年性がん患者のQT時間延長に関する研究を開始しました。
治療環境がQT時間におよぼす影響を、心電計アプリを活用して研究
本臨床研究は、7歳から18歳の小児、思春期・若年成人の患者を対象にした前向き研究で、がん治療中およびがん治療後の心電図測定にApple Watchの心電図アプリを使用します。
研究の主な目的は、12誘導心電計を用いて測定した心電図でのQT時間と、Apple Watchの心電図アプリで測定したQT時間を比較し、精度を確認することです。
Apple WatchにおけるQT時間の算出には、iOS/iPadOS/watchOSに対応するQTc-Calculatorアプリを使用します。
この研究を通じて、Apple Watchの心電図アプリを活用して算出したQT時間の精度が臨床上の診断に使えると評価された場合、定期的な外来診療の負担軽減に繋がることが期待されています。
外来患者と入院患者の比較も実施
対象患者におけるApple Watchの心電図アプリを用いた心電図測定は、入院患者の場合、入院1日目と4日目に、左手首か左足首に装着して行われる予定です。
12誘導心電計を用いて行われた研究では、外来患者と比べて入院患者にQT時間延長例が多いことが確認されていました。
Source:MyHealthyApple, 国立循環器病研究センター, 東京メディカルクリニック
Photo:Apple
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania