サイトアイコン IT NEWS

3か月連続で発売された高コスパなシャオミのスマホ。どれを買うのが正解?

日本のスマホ市場でシャオミ(Xiaomi)の存在感が増しています。今年に入っても、3月に「Redmi Note 11」、4月に「Redmi Note 10T」、そして5月30日に「Redmi Note 11 Pro 5G」と立て続けに新型スマホが発売されました。いずれも、割安感のある価格設定なので、気になっている人も多いのでは?

シャオミのスマホって、なぜ安いのか? 実際の使用感はどうなのか? いま買うならどのモデルを選ぶべきか? シャオミが日本で発売した全てのスマホに触れている筆者の視点で “ベストバイ” を選んでみようと思います。

 

■シャオミのスマホはなぜ安い?

シャオミは中国ではトップ、世界ではサムスン、アップルと並んでトップ3に入るスマホメーカーです。人気の最大の要因はコストパフォーマンス。シャオミのスマホの価格は、性能が同クラスの他社のスマホよりも安く設定されています。これは、シャオミがSNSなどを積極的に活用することで広告費を抑えて、ハードウエアの利益率を5%以内に抑えていることが理由と言えます。

また、2021年には世界で1億9000万台以上のスマホを出荷したというグローバルメーカーですから、部材調達などの面でもスケールメリットも価格に反映されていると思われます。

 

■Redmiってどんなブランド?

シャオミは、日本向けには「Xiaomi(旧名称はMi)」と「Redmi」というふたつのブランドでスマホを販売しています。Xiaomiはフラッグシップを含む上位モデルで、価格は高め(ただし、他社よりは安い)。Redmiはコスパを重視したモデルで、販売台数としてはRedmiのほうが売れているとのこと。

まず、今年発売されたRedmiシリーズ3モデルの特徴をざっくり紹介しておきましょう。

▲左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。いずれも6インチ超の大画面ディスプレイを搭載

▲左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。背面のデザインも似ている

▼Redmi Note 11

6.43インチの有機ELディスプレイを搭載するミッドレンジモデル。5Gには対応しておらず、おサイフケータイにも対応していませんが、日常使いには十分なスペックを備えています。最大の魅力は2万4800円という安さでしょう。

▼Redmi Note 10T

6.5インチの液晶ディスプレイを搭載する、5G対応のエントリーモデル。ハードウエアのスペックは控えめですが、おサイフケータイや防水・防塵に対応。日本でも普及しつつあるeSIMも使えます。価格は3万4800円。ソフトバンクも取り扱っています(2万7360円)。

▼Redmi Note 11 Pro 5G

6.67インチの有機ELディスプレイを搭載する、5G対応のミッドレンジモデル。1億800万画素のメインとするトリプルカメラや、120Hzの高リフレッシュレート、67Wの急速充電など、ハイエンドモデルに匹敵する機能を備えています。おサイフケータイ、eSIMにも対応。価格は4万4800円で、楽天バイルも取り扱っています(4万2980円)。

 

■最も画面が見やすいのは?

3モデルを使い比べて、最も画面が見やすいのはNote 11 Pro 5Gでしょう。画面が最も大きいことに加えて、有機ELディスプレイであることも魅力。屋外でも太陽光の反射に負けずに明るく表示され、視野角も広いので、ストレスなく使えるはずです。

▲左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。有機ELディスプレイを搭載するNote 11、Note 11 Pro 5Gは輝度が高く、鮮やかな色で表示される

Note 11 Pro 5Gは、リフレッシュレートを最大120Hzにできることも利点。120Hzに切り替えると、Webページをスクロールした際の残像感が減り、表示が滑らかになったことを実感できます。動きの速い動画やゲームを楽しむにも有利です。他の2モデルも90Hzに対応していますが、せっかちな人や画質を重視する人は、120Hz対応のNote 11 Pro 5Gを選ぶのが得策でしょう。

▲Note 11 Pro 5Gはリフレッシュレートを最大120Hzに設定できる。他の2モデルは最大90Hzだ

なお、Note 11とNote 11 Pro 5Gはデュアルスピーカーを搭載しています。イヤホンを使わずに「YouTube」や「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」などを楽しみたい人は、Note 11かNote 11 Pro 5Gを選ぶべきですね。

 

■サクサク操作できるのは?

スマホの心臓部ともいえるCPUは、Note 11がSnapdragon 680(最大2.4GHz)、Note 10TがSnapdragon 480 5G(最大2.0GHz)、Note 11 Pro 5GがSnapdragon 695 5G(最大2.2GHz)を搭載しています。グレードとしては、Note 11とNote 11 Pro 5Gがミッドレンジ向け、Note 10Tがエントリークラス向けです。

実際に使い比べてみると、基本アプリの使用感にはほとんど差はない印象。ただし、RAM(メモリ)はNote 11とNote 10Tが4GBであるのに対して、Note 11 Pro 5Gは6GBと余裕があります。ふたつのアプリを同時に使うマルチタスク作業などを行う場合はNote 11 Pro 5Gが有利でしょう。

▲「Geekbench 5」というアプリで、処理速度の目安となるベンチマークを測定した結果。左からNote 11、Note 10T、Note 11 Pro 5G。Note 11 Pro 5Gが最も高いスコアを記録した

注意したいのは、どのモデルもヘビーユースには向かないということ。カメラの撮影モードを切り替えたり、撮影した写真や動画を編集したりといった負荷の大きい作業では、タッチレスポンスが鈍くなることもありました。サクサクと使うためには、起動したままになっているアプリを終了させたり、メモリを開放したりといった作業が必要になることもあるでしょう。

▲どのモデルも「セキュリティ」というアプリがプリインされていて、メモリやストレージをクリーニングして、動作を改善できる

 

■写真をきれいに撮れるのは?

3モデルのカメラのスペックは下記の通り。

▼Redmi Note 11

リアカメラ:広角(5000万画素/F1.8)+超広角(800万画素/F2.2)+マクロ(200万画素/F2.4)+深度(200万画素/F2.4)
フロントカメラ:1300万画素/F2.4

▼Redmi Note 10T

リアカメラ:メイン(5000万画素/F1.8)+深度(200万画素/F2.4)
フロントカメラ:800万画素

▼Redmi Note 11 Pro 5G

リアカメラ:広角(1億800万画素/F1.9)+超広角(800万画素/F2.2)+マクロ(200万画素/F2.4)
フロントカメラ:1600万画素/F2.4

▲カメラのスペックは3モデルがそれぞれ異なる

Note 11 Pro 5Gの1億800万画素のカメラは、9つの画素をひとつに結合させて、光を効率よく取り込める仕組み。他の2モデルに比べると、明るく鮮やかな色で写る印象があり、とりわけ夜景モードの撮影した画質には大きな差が出ました。カメラの画質を最重視するのであれば、Note 11 Pro 5Gの一択でしょう。

▲Note 11で撮影

▲Note 10Tで撮影

▲Note 11 Pro 5Gで撮影

▲Note 11で撮影

▲Note 10Tで撮影

▲Note 11 Pro 5Gで撮影

▲Note 11で撮影

▲Note 10Tで撮影

▲Note 11 Pro 5Gで撮影

 

■最も電池が持つのは?

バッテリー容量は、いずれも5000m。1日は余裕で持つ容量で、使い方によっては2日以上持たせることもできそうです。

リアルな電池持ちを比べるべく、3モデルをフルに充電して、YouTubeの動画を高画質(1080p)で2時間再生してみました。結果は、Note 11が電池残量が90%になり、Note 10Tは84%、Note 11 Pro 5Gは87%。同じWi-Fiに接続して再生しましたが、モバイル回線もオンにしていました。Note 11の電池持ちが良かったのは4Gモデルであることも要因と思われます。

▲Note 11は2時間の動画を見ても、電池は10%しか減らなかった

なお、3モデルはそれぞれ急速充電に対応していますが、充電スピードがそれぞれ異なります。最も速いのは67Wで充電できるNote 11 Pro 5G。シャオミは「15分で約50%、42分で100%まで充電できる」と公表していますが、実際に驚くほどスピーディに充電できました。長時間外出する際には、モバイルバッテリーを携帯するよりも、付属の充電器をバッグに入れておいて、電源のあるカフェなどで充電したほうが効率が良いでしょう。

▲Note 11 Pro 5Gは68Wの急速充電に対応。気持ちいいほどスピーディに充電できる

ちなみにNote 11は33Wの急速充電が可能で、充電器が同梱されています。33Wでも一般的なスマホに比べると、かなり速く充電できます。Note 10Tは18Wの急速充電で、充電器は同梱されていません。電池周りでは、Note 10Tが最もメリットが薄いと言っていいでしょう。

 

■長く飽きずに使えそうなのは?

デザインの好みは人ぞれぞれ。3モデルに甲乙は付け難いのですが、強いて、最も“今っぽい” デザインを選ぶとしたら、Note 11 Pro 5Gでしょうか。このモデルのみ、背面パネルが昨今のトレンドであるフラットで、ガラスを用いて光沢仕上げになっています。

▲手前からNote 11 Pro 5G、Note 10T、Note 11。Note 11 Pro 5Gは流行りのフラットエッジデザインを採用

ちなみに、Note 11とNote 10Tの背面パネルは樹脂素材で、エッジ部にカーブを施したラウンドフォルムになっています。持ちやすく、指紋が付きにくいという利点はありますが、やや古いというか、1〜2世代前のデザインという印象が否めません。見た目や質感にこわだる人は、ぜひNote 11 Pro 5Gに触れてみてください。いままでのRedmiと違うことを、すぐに実感できること請け合い。リッチな質感なので、長く飽きずに使い続けられそうです。

 

■ベストバイはNote 11 Pro 5Gだが、Note 11やNote 10Tが適している場合も

スマホを1台しか持たないのであれば、最も性能が高く、デザインにも新しさが感じられるNote 11 Pro 5Gがおすすめ。ただし、動画を見たり、ゲームをしたりすることが少ないライトユーザーなら、割安感があるNote 10Tを検討してもいいでしょう。

▲Note 10TとNote 11 Pro 5Gは、5Gに対応し、eSIMも利用可能。ただし、4GのNote 11は2枚のnanoSIMを挿して使える

Note 11は最も安いけど、5Gに対応していないのが残念。5Gのエリアは急速に広がっているので、いま4G端末を買うのは現実的ではありません。ただし、そもそもWi-Fiに接続して使うことが多い人や、5Gに接続しても速度が出にくいMVNO(格安SIM)を使っている人は、検討の価値アリ。2万円台のスマホとは思えないほど使い勝手には満足できるはずなので、2台目の端末としてもアリだと思います。

▲Note 11は5G非対応だが、3モデルの中では最もコンパクトで、179gと比較的軽いことも魅力

>> シャオミ

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

【関連記事】

◆価格は19万円超え!ソニーの超ハイエンドスマホ「Xperia IV」は画質も音質も超ハイスペック!
◆ドコモ夏モデル全9機種の注目ポイントをチェック!
◆折りたためるスマホ「Surface Duo 2」と「Galaxy Z Fold3」を使い比べてみた!

モバイルバージョンを終了