iPadOS16で導入される新機能ステージマネージャには、M1チップと仮想メモリスワップが必要とされています。メモリスワップには最低でも128GB以上のストレージが必要ですが、その要件を満たしてない64GBの第5世代iPad Airのベースモデルでもステージマネージャが使用可能となっており、物議を醸しています。
グレーゾーンにある5世代iPad Airの64GBモデル
仮想メモリスワップとは、コンピュータの実際のRAMがシステムやアプリによってすでに完全に利用されている場合に、ストレージの一部を仮想RAMとして再割り当てする、コンピュータでよく使用される機能です。
iPadOS16ではこの機能がiPadでも利用できるようになりますが、同時に新たに導入されるステージマネージャとの関係性が不透明である、との指摘があります。議論の争点となっているのは、第5世代iPad Airの64GBストレージ搭載モデルです。
Appleは、iPadアプリをウィンドウで実行するには超高速の仮想メモリスワップが必要で、これは理論的にはM1チップでしか実行できないと主張しています。
ところが、メモリスワップには最低でも128GBのストレージが必要で、第5世代iPad Airの64GBモデルはM1チップを搭載しているものの、メモリスワップには対応していません。
ここで問題となっているのは、ステージマネージャをサポートする64GBの第5世代iPad Airには明らかにメモリスワップがないのに、なぜAppleは同機能がステージマネージャの要件であると言い続けるのか?ということです。
実はM1チップ非搭載のiPadでもステージマネージャは動作する?
M1チップiPadは少なくとも8GBのRAMを搭載しており、他のiPadよりもパワフルであることは確かであるため、RAMの容量がステージマネージャが動作するか否かを左右するとの見方があります。
Appleの公式の回答によれば、ステージマネージャには「膨大な内部メモリ容量、非常に高速なストレージ、柔軟な外部ディスプレイI/O」が不可欠で、これをすべて実現しているのがM1チップ搭載iPadのみであるとのことです。
Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏によれば、ステージマネージャはM1チップの機能を最大限に活かせるよう設計されているとのことで、実際にM1非搭載のiPadで試してみたところ、設計しようとしている体験を提供できないことがわかったそうです。
つまるところ、第5世代iPad Airの下位モデルでステージマネージャがどのように動作するのかは実際に試してみないとわからない、というのが実情なのではないでしょうか。
Source:9to5Mac
Photo:Apple
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania