すっかり市民権を得た感のあるAppleのAirPodsシリーズなどの完全ワイヤレスイヤホン(TWS)市場ですが、より高価な製品に人気が集まるようになっているようです。
2022年第1四半期(1月〜3月)において、150ドル(約20,300円)以上のTWS出荷台数が前年比で大きく増加した一方、50ドル(約6,800円)未満の製品はマイナス成長でした。
TWS市場の成熟で消費者の目が肥える
調査会社のCounterpointによると、2022年第1四半期のTWS市場は前年比で4%の出荷台数増でした。
台数的にはそれほど変化が無いものの、製品の金額的には大きな変化があったといいます。
50ドル未満の製品がシェアを落とした一方、150ドル以上の高価格帯の製品が大きくシェアを伸ばしたとのことです。
この理由についてCounterpointは、TWS市場の成熟に伴い消費者の目が肥えたことを挙げています。
単に安いTWSを選ぶのではなく、消費者がブランドや性能、仕様といった点を考慮に入れて選ぶようになった結果、高価格帯の製品が売れるようになりました。
TWSの価格は2極化の傾向
ただ、単に高いTWSが売れるようになったわけではなく、50ドルから100ドル(約13,500円)の製品のシェアは伸び、100ドルから150ドルの製品のシェアが落ちるという現象が起きています。
これについてCounterpointは、中国市場のロックダウンによって50ドル未満の製品の売れ行きが悪化し、XiaomiやJBLなどの大手ブランドが50ドルから100ドルの価格帯で新製品を発表したことを理由として挙げています。
今後も中国OEMは50ドルから100ドルのセグメントを中心に新製品を投入するとみられ、150ドル以上のセグメントに力を入れるAppleやソニー、Sennheiser、B&Oといったブランドとの2極化が進みそうです。
Source: Counterpoint
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania