ハイラブル株式会社は、音環境分析技術を活用してオフィスのコミュニケーションを活性化するクラウドサービス「Bamiel(バミエル)」を開発。
このたびβ版をリリースし、“1ヶ月検証パッケージ”を5社限定で提供するようです(費用は30万円)。
定量評価が難しい“会話量”
リモートワーク普及などに伴い、オフィスでの偶発的なコミュニケーションを生み出す機能が重要視されています。企業では、カフェのようなコミュニケーションスペースを設けるなど、会話を活性化する施策を講じているようです。
そこで課題となるのが会話量の可視化。施策の効果検証にアンケートなどを用いても、会話量をデータに基いて定量評価するのは難しいといいます。
定量評価しにくいということは、最適な施策を打ち出しにくいということでしょう。たとえば、テーブルの配置やBGMを変えるなど静的な変化は起こせても、その場の会話に合わせた介入は困難というわけです。
会話量をヒートマップで可視化
そんななか開発された「Bamiel」は、音環境分析技術によって対象エリアの会話量をリアルタイムに自動計測。インターネット環境がある場所なら複数の専用マイクを置くだけで利用できるという手軽さがポイントのひとつでしょう。
こうしたデータに基づく施策の効果検証を実現し、効果的なコミュニケーション活性化施策の検討を支援します。なお、音声データは専用マイク内でのエッジ処理後に自動破棄するようです。
状況に合わせた話題を提示
また、デジタルサイネージ機能も実装。会話量のヒートマップに合わせてサイネージを切り替え、その場の状況に合わせた会話のネタを提示します。
盛り上がりだけでなく、静けさも作る
このように、コミュニケーションスペースの会話を促進する「Bamiel」ですが、ほかにも活用法はあるようです。
そのひとつが「集中エリア」の開設。会話があれば自動的に注意を促すこともできるため、静かな場所を作り出せるといいます。
にぎやかな場所や静かな場所をヒートマップで確認できるため、社員は気分や作業内容に合わせたエリアを選択しやすく、モチベーションや作業効率の向上に期待できるかもしれません。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/181369
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口