ミナミホールディングス株式会社と株式会社ティアフォーは、昨年5月に合弁会社“AI教習所株式会社”を設立。AI教習システムの販売などを手がけてきました。
そして7月1日(金)、株式会社岡山ももたろう自動車学校の協力を得て、同校内に「AI教習所」岡山校を開校。日本の交通教育が抱える課題を解決し、安全な交通社会実現を目指します。
コース指示や技能評価などをAIで
AI教習所の技能教習には、AIと自動運転技術を活用した“AI教習車”を使用。教習生は、指導員の同乗なしで運転技能を習得します。
教習生は教習後、車内外および俯瞰映像とAIによる運転技能評価で自身の運転を振り返ります。AI評価は、1段階修了検定をベースにした60以上の評価項目で採点し、指導員の評価と同等の精度を実現するようです。
なおAI教習車での教習は、指導員がハンドルやブレーキの操作方法を教えた後、1人で走行できると判断されてからおこないます。
学科教習はアプリで
免許取得には、技能教習のほか道路交通法などを学ぶ学科教習も必要。AI教習所では、「DON!DON!ドライブ」アプリを活用して学科教習を実施します。
これにより、教習生は教習所に出向くことなく、好きな時間に好きな場所で学科教習を受けられるようです。
アプリでは、漫画やクイズなどの学科教材を提供。楽しみながら運転に必要な知識を身につけられるといいます。
自動車学校の人員不足問題
現在、自動車学校は人員不足に悩んでいるようです。働き方改革による労働時間削減や6月に始まった高齢運転者技能検査などが、この問題をさらに深刻化させると懸念されています。
そんななか開校したAI教習所は、指導員の負担を軽減する指導体制により、この課題を解決してくれるかもしれません。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/181574
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口