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世界のスマホ販売台数、2022年5月に1億台割れ〜インフレ、中国、ウクライナの影響

複数のスマートフォンの画像
 
2022年5月のスマートフォン市場は、販売台数が前年同月比で10%減少し、1億台を下回りました。
 
スマートフォンの販売台数は11カ月連続で前年同月を下回っており、インフレ、中国、ウクライナなどの複数の要因により需要が低迷し続けています

低迷する世界のスマートフォン市場

調査会社のCounterpointによると、2022年5月の世界のスマートフォン販売台数は前月比4%減、前年同月比10%減の9,600万台でした。
 

 
スマートフォン販売台数は前年同月比で11カ月連続で減少しており、低迷が続いています。
 
スマートフォンの販売台数は2020年の新型コロナウイルスの流行により大きく減少した後V字回復しましたが、まだ新型コロナウイルス流行前の水準に戻っていません。

インフレ、中国の景気減速、ウクライナ危機などが低迷の要因

スマートフォン市場の低迷についてCounterpointは、これまで原因となっていた部品不足は完全には解消されていないものの、安定的に推移しているとしています。
 
現在低迷しているのはインフレ、中国の景気減速、ウクライナ危機など複数の要因によるものとのことです。
 
インフレは不要不急の買い物の先延ばしにつながり、先進国におけるスマートフォン販売台数の大多数を占める買い替え需要が低迷しています。
 
また、ドル高が新興国経済に打撃を与えているのも販売台数低迷の原因の1つです。
 
中国のロックダウンと長引く景気減速は、中国での需要に打撃を与えるだけでなく、世界のサプライチェーンに影響を及ぼしています。
 
さらに、ウクライナ危機によって東欧でのスマートフォン需要が低迷しているとのことです。
 
これらの要因により、どのスマートフォンメーカーも需要へのマイナス影響を受けているといいます。

2022年下半期には状況が改善?

今後の見通しについてCounterpointは、中国の状況がより正常化し、サプライチェーンの需給バランスがさらに改善し、インフレが年の半ばにピークを迎えて価格が下降に転じれば、マクロ経済の状態がよくなるとみています。
 
このため、夏の間はネガティブな状況が続くものの、2022年下半期に徐々に状況が改善するとのことです。
 
また、2022年下半期に予定されているAppleのiPhone14シリーズや、SamsungのGalaxy Foldシリーズの発売が需要喚起につながるかもしれません。

 
 
Source: Counterpoint
Photo: ぱくたそ
(ハウザー)

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