2022年第1四半期(1月〜3月)における仮想現実(VR)ヘッドセットの世界全体での出荷台数が、前年同月比で241.6%増という、大幅な成長率を記録したことがわかりました。調査会社IDCが報告しています。
IDCは2022年通年では、1,390万台のVRヘッドセットが出荷されると予想しています。
Metaのシェアは90%
現時点では、Meta(Facebook)のQuest 2の人気が圧倒的で、VRヘッドセット市場の90%のシェアを占めています。2位がByteDaanceのPicoで、4.5%のシェアとなっています。
DPVR、HTC、iQYI(いずれも中国企業)が3位、4位、5位と続きますが、この3社のシェアを合わせても4%に満たない状況です。
Metaの現在の戦略では長続きしない
IDCは今後も当面はMetaがメタバース開発に資金を注ぐとみていますが、「利益率を犠牲にして低コストのハードウェアを売るという戦略は長続きしない」と述べています。
Metaが今後も成長し続けるには、ビジネス市場への進出と、より高機能で価格の高い、消費者向け製品の発売ではないか、というのがIDCの分析です。
2023年はVRヘッドセットにとって重要な年になる
そして同社は2023年が、VR(およびAR)ヘッドセット市場にとって非常に重要な年になると考えています。
というのも、既存のプレイヤーであるMeta、Picoが次世代VRヘッドセットの発売を予定しているのに加え、ソニーおよびAppleが同市場に参入すると予想されているからです。
IDCの拡張現実/仮想現実チームのリサーチディレクターであるレイモン・ラマス氏は「Appleが来年発売する、同社初のヘッドセットに、すべての注目が集まっている。同社はかなりの台数を出荷するだろうと考えがちだが、あくまでも初のヘッドセットであり、アーリーアダプターとAppleファンの一部向けの製品であるということを、心に留めておくべきだろう」としています。
Source:IDC
Photo:Meta
(lunatic)
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