東南アジア市場での配送効率を高め、物州コストを削減するため、Xiaomiは最近ベトナム製の製品の初回生産分を納品した、と報じられています。
ベトナムを始めとする東南アジア諸国へ配送
Xiaomiの広報担当者がGlobal Timesに明らかにしたところによれば、東南アジアでの配送コストはCOVID-19の流行により上昇しており、物流コストも近年上昇傾向にあるため、同社はパートナーとタッグを組み現地生産を開始したとのことです。
同メディアの報道いわく、ベトナムで製造されたXiaomiのスマートフォンは、ベトナム国内だけでなく、マレーシアやタイなど他の東南アジア諸国にも配送される予定だそうです。
ますます緊密になる中国とASEANの産業協力
ベトナムやその他の東南アジア市場に生産ラインを設置することにより、これらの地域の潜在的な市場需要と比較的低い人件費から、中国のスマホメーカーのコストと配送効率の両方を改善できる、と技術アナリストのマー・ジフア氏はコメントしています。
中国の産業高度化に伴い、靴や衣服、家具などの製造業をはじめとする労働集約型の産業がベトナムなどの国々へと移転し始めています。
中国の大手家電目メーカーTCLや、ディスプレイメーカーのBOEなども東南アジア諸国に生産拠点を構えており、中国の大手太陽光パネルメーカーTrina Solarは2017年にすでにベトナムに生産ラインを設立しています。
ベトナムの生産引き受け能力は今のところ限定的
ベトナムは労働資源や立地などの面で有利ではあるものの、一部の中核設備や部品の供給を中国に依存しており、中国からの生産を引き受ける能力は今のところ限定的である、ともジフア氏は述べています。
同氏によれば、中国からベトナムを始めとする東南アジア諸国への生産移転は、中国の産業チェーンの拡大による波及効果であり、中国を中心としたサプライチェーンネットワークがある程度大きくなったことを意味するとのことです。
Source:Global Times via GSMArena
Photo:GizChina
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania