【アウトドア銘品図鑑】
新潟・燕市生まれのLALPHA(ラルファ)は、2020年に生まれた若いブランドですが、長年アウトドアギアに携わってきたスタッフが在籍しており、確かな作りで評価されています。
今シーズンも多くの製品が投入されていますが、注目は7月下旬発売の「アイアンシェルフミニ」(5500円)。穴が空いたミニテーブルで、シェラカップなどと組み合わせることでツーバーナーにもミニバーにもなるとのこと。
さっそく試してきました。
■天板にスチール製の脚を差し込むだけ
「アイアンシェルフミニ」の組み立てで、難しいことは一切なし。天板に脚を差し込むだけです。
オイルステイン加工を施した天板とスチール製の脚。これを組み合わせるだけです。脚は2本ですが、地面に置いたときに安定するよう、ゲタ脚ではなく四つ脚になるデザインなのはさすが。
天板の四隅にある穴に脚をしっかり差し込むだけで完成。MADE IN JAPANらしい緻密な設計で、穴と脚がピタッと決まりグラつくことはありません。
ストッパー等はないので不安に思いますが、この通り。天板を持ち上げても脚が抜けませんよ。
幅70cmのテーブルに載せてみました。幅はありますが、奥行きが狭いので卓上で使っても邪魔になりません。
■アルコールストーブのツーバーナーに
「アイアンシェルフミニ」は天板に穴が空いています。この穴、ラルファのシェラカップがぴったり収まるサイズなんです!
ラルファの「ロッキーカップ600」と「シェラカップ」は直径12cm程度で、これらを穴にいれるとカップのフチでピタッと止まるんです。ネジや釣り針みたいに小さなモノをカップに入れておけば、ひっくり返す危険を減らせますね。
天板の両脇が半円状に削られていて、シェラカップのハンドルが干渉しにくいのも意気。
シェラカップに市販のアルコールストーブを入れ、ラルファの「アルコールストーブ用マルチ五徳」(1320円)を載せればミニキッチンに! シェラカップが風防代わりとなるし、アルコールストーブを蹴飛ばさずに済むので、安心して調理に集中できるというわけ。
こんな風にアルコールストーブの2バーナーもできるんです。「アイアンシェルフミニ」の下はゆとりがあるので、すぐには使わない調味料を置いておけるのも便利。
ちなみに天板は木ですから、ガスバーナーと組み合わせるのは危険です。
ラルファには容量300mlという小ぶりの「ロッキーカップ」があり、こちらは「アルコールストーブ用マルチ五徳」を使えるものの、「アイアンシェルフミニ」で受け止められません。そんなときは「シェラカップリッド」(1320円)で穴を塞いで。
「シェラカップリッド」はフチが少し高くなっているのがミソ。写真右のアルコールストーブほどがっちりとは固定できませんが、それでも滑り落ちづらくなっているのは安心です。
■ミニテーブルとしても使えます
ツーバーナー化できるばかりではありません。「シェラカップリッド」で穴を塞げば、普通のミニテーブルにもなる。この汎用性がたまりません。
真っ平らというわけではありませんが、問題なく食器やカトラリーを置けます。
木製の天板はカップが結露して輪染みがつきやすいので、コースター必須ですが、「シェラカップリッド」が結露を受け止めてくれるのもいいですね。
片側で燗をしたりつまみを作ったり。そんなミニバー的な使い方もできます。「シェラカップリッド」の代わりにコーヒードリッパーを載せるのもよさそう。
* * *
天板に穴が空いた「アイアンシェルフミニ」は、シェラカップと組み合わせることでいろいろな使い方ができます。ソロやデュオキャンプはもちろん、自宅でひっそりコーヒーや酒を楽しむときにも便利。
そういえば一時、小玉スイカにブランデーの瓶を刺して洋酒漬けにする“アルコールスイカ”が話題となりました。ブランデーを注いだ丸ごとメロンもそうですが、「アイアンシェルフミニ」ならスイカやメロンの大人スイーツを固定させるのにもよさそう。
ありそうでなかった穴空きのミニテーブル「アイアンシェルフミニ」。手持ちの道具と組み合わせて、新しい使い方を発見するのも楽しいですね。
>> ラルファ
<取材・文/大森弘恵>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/462237/
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