2022年第1四半期(1月〜3月)、韓国Samsung、同じく韓国のSK Hynix、米Micron Technologyが、スマートフォン用メモリ市場で85%の収益シェアを獲得したことがわかりました。Strategy Analyticsによれば、2022年第1四半期の世界でのスマホ用メモリ市場の総売上額は115億ドル(約1兆5,651億円)に達したとのことです。
SamsumgがNANDフラッシュメモリとDRAMメモリチップでトップシェア
スマホ向けNANDフラッシュメモリ市場の全体の利益は、大容量のUFS NANDフラッシュデバイスの出荷が牽引し、2022年1月〜3月期に前年比7%増を記録しました。スマホ向けNANDフラッシュチップ分野では、Samsungが39%の収益シェアを獲得し、SK HynixとKioxiaがそれぞれ23%と20%で続いています。
スマホ向けDRAMメモリチップ部門は、サプライチェーンの混乱や季節性により2022年1月〜3月期に前年比7%減となっています。同市場シェアでは、Samsungが52%を獲得しトップの座についており、SK Hynixが25%、Micronが22%と続いています。
メモリベンダーにとって追い風状態がしばらく続く?
Strategy Analyticsのシニアアナリストのジェフリ・マシューズ氏によると、5Gの勢いがより高い仕様のメモリ製品の出荷を促進し、ミッドレンジ〜ハイエンドスマホのNANDおよびDRAMの含有量の増加につながったとのことです。
UFSベースのLPDDR5マルチチップパッケージ(uMCP5)メモリ製品の拡大やLPDDR5X DRAM製品が年内に出てくることが見込まれるため、メモリベンターにとって追い風状態が続くだろう、とStrategy Analyticsの戦略技術実践のバイスプレジデントのスティーブン・エントウィッスルは述べています。
Source:DigiTimes
Photo:SK Hynix
(lexi)
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