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Sustechと両備HD、大分で地熱発電による電力運用の実証開始。再エネの“戦力化”へ

株式会社Sustech(以下、Sustech)と両備ホールディングス株式会社(以下、両備HD)は、Sustechが開発するエネルギープラットフォーム「ELIC」を活用した、地熱発電の運用に関する実証実験を開始します。

再エネの多様な運用を支援する「ELIC」

まずは、「ELIC」について紹介しましょう。

これは、発電した再生可能エネルギー(以下、再エネ)を管理し、自家消費や余剰電力の売電、環境価値の市場取引など多様な形で運用できる分散型電力運用システムです。

再エネを効率的に活用し、戦力化するには再エネ由来電力の需給予測が重要。そこでSustechは今年4月、四国電力株式会社と共に太陽光発電施設においてAIを活用した「ELIC」の予測技術向上およびインバランスリスク低減に向けた実証実験を実施しました。

結果、実証開始後2か月で業界水準を上回る予測精度を記録するなど、再エネの早期戦力化へ歩みを進めています。

加えて、計画提出・市場価格予測・蓄電池の充放電管理などの機能も順次実装予定です。

安定発電が期待できる地熱発電で検証

そんな「ELIC」を活用した、地熱発電による電力の運用を検証する実験を、両備HDが保有するベースロード電源の地熱発電所(大分)にて開始するようです。

太陽光に比べて発電できるエリアは限られるものの昼夜問わず発電できるため、安定した発電が期待されている地熱発電。今回の実験では蓄電池利用や電力市場での運用などを想定して検証が進められます。

両備HDは、同実験を通じて再エネ電源の戦略的な運用体制の実現を模索し、再エネの電力の自社利用および売電による収益化を目指すとのことです。

ニトリとは太陽光発電で協業

Sustechといえば、7月8日(金)に、株式会社ニトリホールディングス(以下、ニトリ)と連携した太陽光発電および発電電力運用を開始すると発表したばかり。

ニトリの店舗・倉庫の屋根上にSustechが開発・保有する太陽光設備を導入し、「ELIC」を活用して発電電力を運用するとのことでした(詳しくはこちら)。

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株式会社Sustech

(文・Higuchi)

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