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「完全自動運転EV」開発進めるTURING、10億円調達。2025年の商用化めざす

TURING株式会社(以下、TURING)は、レベル5完全自動運転EVの社会実装を目指すスタートアップです。

同社はこのたび、ANRI株式会社、グローバル・ブレイン株式会社、DIMENSION株式会社、HEROZ株式会社らより、シードラウンドにて総額10億円を調達。これにより、人員拡大と社内体制構築を進め、車両開発を加速して商用化を目指すとのことです。

今回は、TURINGが開発する完全自動運転EVやその先にあるAI開発などについて紹介しましょう。

走行条件なくヒトの運転不要なレベル5

自動運転車には、自動ブレーキなどが可能なレベル1、高速道路にて自動で追い越しなどができるレベル2といった“運転支援”機能を搭載したものと、特定条件下(高速道路のみ・晴れのみなど)においてシステムが運転を実施するレベル3・レベル4といった“システムによる自動運転”を実現するものがあります。

レベル3と4の違いは、特定条件外となった場合などにシステムからの要求に対してドライバーが対応するか否か。レベル4では、特定条件から外れた場合でもシステムによる運転が継続されます(条件下での完全自動運転)。

そしてレベル5は、特定条件を設けず、かつすべての運転をシステムが実施するというものです。

カメラからの情報をAIで解析

TURINGは、このレベル5に位置づけられる完全自動運転EVを開発中。現在は、自動運転AIアルゴリズムの開発および走行実験・走行データ取得に取り組んでいる段階です。

同社の開発する完全自動運転EVは、センサーとしてカメラを採用。これは、カメラからの映像を優れたAIで判断して直接ハンドルを操作するというアプローチであり、ヒトが主として目からの情報を脳で判断して運転するプロセスを再現しようという意図による決定のようです。

なお同社は、既存車両向けの自動運転化キットも開発しています。

2025年の商用化めざす、その先は

TURINGは今年4月、柏の葉スマートシティ内の「KOIL TERRACE」にオフィスを拡大移転したことを発表。以降、柏の葉キャンパス駅周辺にて、より大規模な走行実験・走行データの取得を実施するとのことでした。

こうして、2025年の販売開始を目標に着々と開発を進めています。

そしてその先、日常の人間社会に最も深く組み込まれたロボット(車)に搭載したAIを、この世界を深く理解するAIへと進化させ、汎用性の高いAIを実現するという未来も見据えているようです。

PR TIMES(1)(2
TURING株式会社
国土交通省

(文・Higuchi)

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