iPhone用の高性能レンズを数多く供給するLargan Precisionの董事長 林恩平氏が会見で、2023年後半に一部の顧客がフラッグシップモデル用としてペリスコープレンズ(潜望鏡レンズ)を搭載するとコメントしたことを、工商時報が伝えています。
アナリストのミンチー・クオ氏は、iPhone 15 Pro Maxがペリスコープレンズを搭載すると予想していました。
望遠カメラモジュールの薄型化にも有利
Largan PrecisionがiPhone15シリーズにペリスコープレンズを供給するとの噂は2022年4月にも報じられており、その際はiPhone15 ProとiPhone15 Pro Maxが搭載すると考えられていました。
しかし、ミンチー・クオ氏はiPhone15 Pro Maxのみが搭載すると予想、Proシリーズ2モデルに展開されるのは、iPhone16 ProとiPhone16 Pro Maxが発売される2024年まで待つ必要があると伝えていました。
林恩平氏は、ペリスコープレンズを採用することにより、従来の望遠カメラモジュールよりも高さを抑えることが可能になると述べています。
また、従来のレンズよりも製造は困難とし、どのレンズサプライヤーでも製造できるものではないと、同氏は自社の技術に自信を示しています。
スマートフォンメーカーの不動在庫増を指摘
林恩平氏は、「中国で、新型コロナウイルス感染症蔓延に伴うロックダウンが行われたことによりサプライチェーンが混乱、部品の供給が不安定になっているのではないか」との質問に、「スマートフォンの販売不振による在庫数増加の方が深刻な問題」と回答しています。
その状況でもスマートフォンメーカー各社は高性能レンズの採用を計画しているとし、2022年下半期(7月〜12月)に、7Pレンズ(7枚構成のプラスチックレンズ)や8Pレンズを市場に投入すると、同氏は伝えています。
Source:工商時報
Photo:Tech Limited(@TechLimitedOne)/Twitter
(FT729)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-470147/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania