<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
テントにタープ、バーナー、クッカー…キャンプ道具ってキリがないですよね。しかもソロなのか、デュオなのか、ファミリーなのか…行く人数でも道具の大きさは変わるし、バックパックキャンプなのか、ツーリングキャンプなのか、オートキャンプなのかスタイルによっても持っていくアイテムは変わります。
どちらかというとソロが多いのですが、ファミリーでも行くことがあるんで、テントやタープ、焚き火台といった大物はそれぞれ揃えました。でも、どうも踏ん切りがつかないのがツーバーナーです。あれば便利なのは重々承知なのですが、かさばるし、ツーバーナーを買ったらついでにスタンドもそろえなければいけないし…。
そもそも1泊2日のキャンプでそんなに凝った料理は作らないので、二の足を踏んでしまいます。
ところがこの記事を読んでピンと来ました! 「そうだ、これでツーバーナーの代わりになるじゃない!」ということで早速、ハイマウント「アジャスタブルグリルロングwithプレート」(4290円)を購入。
シングルバーナーを2台並べて使えば同じかと思いましたが、さにあらず。ゴトクがあるだけで便利さはかなり高まりました!
■シングルバーナーを横に2つ並べられるサイズ
アジャスタブルグリルロングwithプレートは、以前より登場していたシングルバーナー用の「アジャスタブルグリルS」の横幅を1.4倍にした横長バージョン。「withプレート」の名前のとおり、ステンレスのプレートも付属します。
本体はステンレススチール製で、重量はずっしりと約770g(春キャベツ1個分ほど)。耐荷重は30kgなので、ほぼすべてのキャンプ用調理道具は載るのではないでしょうか(サイズ的に載せられませんが、一番重いであろうロッジのキャンプオーブン 12インチDEEPが8.72kgなので)。
収納袋が付属するので、持ち運びも簡単です。
使用時のサイズは、約幅450×奥行180mmで、シングルバーナーを横に2つ並べられます。プレートは約幅180×奥行170×高さ12mmで、収納時のサイズは約360×180×25mm。
■高さは5段階に調整可能!
脚の高さは、5段階(115/130/150/165/185mm)に調整できます。調節方法は至って簡単。脚を好みの位置の穴に差し変えるだけ。
下の穴に差し込むほど、高くなります。一番下の穴に設定した状態で脚を伸ばすと一番高くなりますが、これを降りたたむと脚は隠れ一番低い状態になります。
脚を折りたたんだ状態。アルコールランプの場合は、それでもまだゴトクの位置が高いので、下に何か台を置いた方が良さそうです。
手持ちのシングルバーナーで一番大きなコールマンの「ピーク1」の場合は、脚を最大に伸ばした状態でぴったり。背が高いバーナーの上にクッカー等を載せると安定感に欠けるので、ゴトクがあると安心です。
サイドにプレートが装着されているので、ちょっとした風防にもなります。
使用頻度が高い、SOTOの「ST-310」と「FUSION」。普段、個別に使っている時にはそれほど気になりませんでしたが、ちょうど穴ひとつ分の高さが違います。
FUSIONの場合は、一番上の穴に脚を差し込んだ状態でぴったり。ST-310の場合は、上から2番目の穴がぴったり。
一緒に使うには、ST-310の高さに合わせた状態で使うしかありません。
また、この2つを一緒に使う場合、火力調整つまみの位置が違うので、FUSIONはどうしてもボンベが前に来ます。ツーバーナー然として使うなら、同じ機種を2台並べるのが良さそうです。
■朝昼晩の料理を作ってみた!
さて、そんなアジャスタブルグリルロングですが、使ってみてどうなのか。シングルバーナー2つを単体で使った時とどう違うのか。
朝昼晩のご飯を想定し、調理器具を変えて料理を作ってみました。
■【朝ごはん】ホットサンドと目玉焼きを同時に作る!
キャンプの朝ごはんの定番といえば、簡単に作れるホットサンドやトーストに、目玉焼き、ソーセージ。
使用した道具はソロ用のホットサンドメーカーと鉄板。ホットサンドメーカーにはハンドルが付いており、シングルバーナーのゴトクの上では安定感が悪いものの、アジャスタブルグリルロングの上では問題なし。特に右側の網目にホットサンドメーカーの角がはまり、安定感をもたらしてくれました!
目玉焼きとソーセージを焼いた鉄板もシングルバーナーのゴトクの上では安定感に欠けますが、これならまったく問題なし。
■【昼ごはん】ご飯とレトルトカレーを同時に作る!
シングルバーナーあるあるですが、当然バーナー1つでは、主食と主菜を同時に作れません。2つあれば、例えば、ご飯を先に炊き、蒸らしている間にレトルトカレーを温めればタイミングよく食べられます。
今回使ったメスティンもコッヘルも、シングルバーナーに最適なサイズなので、シングルバーナーにそれぞれ載せて使った時とさほど変わりません。もちろんアジャスタブルグリルロング方が、バーナー付属のゴトクよりも安定感はあります。
■【晩ごはん】焼肉とツマミを同時に作る!
晩ごはんには、カーボンプレートとミニロースターを使い、お肉と厚揚げ豆腐を焼きました。
こちらは安定感という面では、シングルバーナーに載せた時と変わりませんが、熱源からの距離があるためか、直接バーナーの上に載せた時よりも、焼き加減が絶妙でした。
■使い方次第で重宝する付属プレート
付属のプレートは単独で使ってもよし、アジャスタブルグリルロングの片側に載せて使ってもよし。シングルバーナー1台で使う場合は、網のままよりも、台を載せた方が何かと便利。食材や調味料を載せておいたり、調理した鍋をよけておくのにもいいかもしれません。隙間がないのでより安定します。
■網目を考えた使い方
編み目は左右で形状が違うのも特徴です。網の間隔が狭い方に小さなもの、広い方に大きいものを載せるなど、用途に合わせて使い分けられます。
底面が小さなコーヒーポットなど、バーナーのゴトクの上では安定感が悪い時に、間隔の狭い網は重宝します。
そして意外な活用法が、真ん中の大きな隙間。ちょうどハリオのV60ドリッパーがハマるので、ドリップするのにもぴったりでした。ほかのドリッパーは試していませんが、はまりそうです。
※ ※ ※
シングルバーナー2台を個別に使うのと、アジャスタブルグリルロングでシングルバーナー2台を使うのでは同じようでいて微妙に違いました。幅広ということもあり、安定感が高いという点はもちろんですが、高さ調整が可能なので、熱源との距離も考えられる点がメリット。
当初想定していたツーバーナーの代わりとしてはもちろん、ソロのオートキャンプでもこれから重宝しそうです!
>>ハイマウント
<文/澤村尚徳(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/464147/
- Source:&GP
- Author:&GP