本格的な夏到来のシーズン。夏休みを利用して、海や山へレジャーに出かける予定の人もいるのではないでしょうか。
旅先で動画を撮影してYouTubeやTikTokに投稿したり、マップを見ながら散策したり、初めて訪れる場所で位置情報ゲームをプレイしてみたり……。スマートフォンを活用したレジャーは楽しみを広げてくれます。
一方、夏の炎天下でスマホを利用していると、端末が熱くなり、「高温注意」のメッセージとともに処理スピードが低下した経験のある人もいるかもしれません。
そこで今回は、夏に持っておきたいスマホの冷却アイテムをご紹介します。
3種類のスマホ冷却アイテム
スマホ冷却アイテムには、いくつか種類があります。具体的には、
ファン型
シート型
ケース型
などが主流となっており、予算や用途によって選択肢があります。
ファン型は扇風機のようなファンを回して熱を逃がすタイプで、ファンを回すため音がします。シート型は冷蔵庫などにも使用されているペルチェ素子と呼ばれる冷却機構を採用したもの。無音ですが、長時間冷却ができないデメリットもあります。
ケース型は最も手軽なタイプで、保護ケースに冷却機能が一体化されていて、電源も必要ありません。
長時間利用やコスパ優先ならファン型
スマホ冷却アイテムで最も種類が多いのがファン型。価格も1000円台からと比較的安価で、最初に導入するツールとしておすすめです。ファンを回して冷却するため電源が必要になりますが、最近のファン型製品は、電源内蔵型もあります。
なかには、モバイルバッテリー並みの容量を備えているものもあり、スマホを充電しながら冷却できるタイプも販売されています。購入時に確認したいのが、ファンの回転数。高回転型だとどうしてもノイズが気になります。
スマホにつけるファンなので、小型化が必要でその分回転数が上がる傾向にありますが、製品によっては回転数をコントロールできるタイプもあるので、使用用途を考えて製品選びをするといいでしょう。
また、スマホスタンドとして使える製品もあり、長時間の動画視聴などがメインであればこうした製品を選ぶのもいいです。中にはゲーミングPCでおなじみのカラフルなLEDを内蔵した製品もあって、ファン型はラインナップが豊富です。
冷却重視で選ぶならシート型
ペルチェ素子を使用した冷却を実現するのがシート型です。
ペルチェ素子とは、半導体熱電素子の一種で、直流電流を流すことで素子の上面で冷却、下面で発熱する特性があります。外気温に左右されにくい特徴だけでなく、冷却装置としては短時間で大きく温度を下げることができます。ほかのタイプと比較して若干高価にはなりますが、とにかく冷却性能を重視したいという人にはおすすめです。
冷却機構の構造上、電源は必須になります。充電式が主流となっており、冷却時間は1時間程度。ファン型と比較すると長くはありませんが、その分短時間で一気に温度を下げることができます。
重いのでは? と思う人もいるかもしれませんが、100~150g前後の製品がほとんどで、ずっしり感はありません。
手軽に無電源で使用できるケース型
手軽に利用したい人には、ケース型がおすすめです。
スマホを保護するプロテクションケースとしての役割があるものが多く、このケースをつけておけばわずらわしさはほとんどありません。冷却性能だけで見るとファン型やシート型にはかないませんが、スマホ本体と触れる部分に熱伝導シートを採用、本体に排熱性に優れたアルミ素材を採用するなど工夫をこらしたケースも存在します。
完全に無音で使えるのもケース型の特徴です。ファンの音を入れたくないライブ配信や動画収録などでは、このタイプが役立ちます。
音が気になる人は冷却シートも
完全無音で使用できるタイプとしては、冷却シートもあります。
発熱時におでこに貼る冷却ジェルシートのようなもので、スマホ本体の熱くなる箇所に貼り付けます。いま使用しているスマホケースを流用できる場合もあり、手軽に冷却対策をしたいときにおすすめです。
最後に注意点を1つ。熱くなったスマホをエアコンの冷たい風の下で一気に冷やすのはやめましょう。急激な温度変化によってスマホ内部で結露が発生する可能性が高いからです。
結露が発生するとスマホの故障につながりますので、ご注意ください。
(文・辻英之)
- Original:https://techable.jp/archives/181924
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:amano