果物や野菜の収穫を楽しみたいものの、近くに農園がないといった理由から、なかなか身近で収穫を体験できないという人もいるのではないでしょうか。
そんななか、東京の六本木・町田・下北沢エリアの書店や和菓子店にて、屋内でいちごの栽培・収穫が可能な小型設備「植物工場」を活用した実証実験が開始します。
参加企業は日販グループホールディングス株式会社(以下、日販GHD)、日本出版販売株式会社(以下、日販)、日清紡ホールディングス株式会社(以下、日清紡)の3社。実証実験の実施期間は、2022年8月1日(月)~2023年3月を予定しています。
「植物工場」を生活者向けにリデザイン
植物工場とは、季節・天候・技能といった制約に左右されず、主にレタスなどの葉物野菜を屋内設備で量産する技術。
この植物工場技術を生活者向けにリデザインし提供するというのが、日販が事業開発を担当する新サービス「City Farming事業」です。
農業の知識・技能不要で栽培できる
ショーケースは、店舗空間・オフィス・公共空間などにも導入可能なコンパクトサイズ。100Vコンセントがあれば設置・栽培できます。
利用者は、いちごが育つ様子を間近で観察したり収穫したりできるほか、採れたてのいちごをその場で食べることも可能です。
いちご栽培・収穫体験イベントを予定
実証実験では、「文喫 六本木」「OHAGI3南町田グランベリーパーク店」「TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢」の3店舗に植物工場を設置。いちごの栽培のほか、いちご関連メニューの販売、収穫体験イベントなどをおこないます。
今回は店舗への展開ですが、日販らは今後、City Farming事業にてオフィスや公共空間など、さまざまな生活の場へサービスを提供していく方針です。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/182620
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部