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搭乗者ごとに最適化した動画でUX向上へ。JAL、ラウンジ専用アプリ活用の実証実験実施中

日本航空株式会社(以下、JAL)は、NRIデジタル株式会社(以下、NRIデジタル)およびイスラエルのIdomoo Ltd.(以下、Idomoo)と共に、アプリ上でパーソナライズ動画を表示する実証実験を実施しています。

入力情報から個別最適な動画を生成

同実験は、羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジにて、ラウンジ専用モバイルアプリ「JAL Lounge+」を活用して実施中。6月8日に開始し、7月末までを予定しています。

実験では、同アプリを立ち上げたときにユーザーが入力する搭乗便情報などをもとに、NRIデジタルが開発中の情報配信コントローラーを用いて搭乗便の出発時刻・搭乗ゲート・機内サービスといった情報をほかのシステムから取得。

その取得情報をもとに、Idomooの動画生成プラットフォーム「PVaaS」でパーソナライズした動画を生成し、アプリ上で再生します。なお、現段階では詳細なユーザー情報を取得せず、限定的な案内をおこなっているとのこと。

実験を通じ、動画がユーザーニーズに合っているかなどを検証し、サービス化へ向けたブラッシュアップに役立てるといいます。

ファーストパーティデータを活用

このたび検証しているサービスは、クッキーレス時代において各企業が収集したファーストパーティデータをマーケティングやUX向上に活用するためのものです。

NRIデジタルの情報配信コントローラーは、Webサイトやアプリなどの顧客接点から顧客情報を取得し、これをもとに外部システムから顧客にフィットする情報を収集。これらの情報を「PVaaS」に伝送してリアルタイムにパーソナライズ動画を生成、情報配信コントローラーを介して顧客のアプリに配信するという流れです。

ちなみに「PVaaS」では、シネマティック品質の動画をスピーディーに生成可能。Idomooによると、この動画を活用したことでコンバージョンが8倍、エンゲージメントが5倍になったという事例もあるようです。

快適なUXを目指す、JALとNRIデジタル

JALとNRIデジタルは2021年11月にも、羽田・成田空港国際線JALファーストクラスラウンジにおいて実証実験を実施しました。

このときは、同ラウンジで検証していたモバイルオーダーシステムを「JAL Lounge+」で提供。また、アプリをダウンロードしなくてもアプリの一部機能が使える“App Clip”にも対応しました(App ClipはiOSのみ)。

利用者は、アプリを通じて食事注文サービスとシャワールーム予約サービスを利用できたとのことです。

このようにJALとNRIデジタルは、デジタル技術を活用した快適なUXのありかたを追求しています。

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(文・Higuchi)

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