英国の競争・市場庁(CMA)が発表した最新のレポートによると、同国の音楽ストリーミング市場の約60%をSpotifyが占め、Amazonが約30%、Apple Musicが約20%で3位につけていることが明らかとなりました。
Apple Musicは10%〜20%のシェアを獲得
先日発表された別の調査では、経済的苦境により100万人の英国の加入者が音楽ストリーミングサービスのアカウントを解約したと報告されています。今回の調査レポートでは、この件については一切触れられていません。
調査レポートによると、英国の音楽ストリーミング市場のシェア率は以下のような構成になっているとのことです。
- Spotify:50%〜60%
- Amazon:20%~30%
- Apple Music:10%〜20%
- SoundCloud:5%〜10%
- YouTube Music、Deezer、Tidal:各0%〜5%
このデータは、音楽ストリーミングサービスから得たデータをCMAが独自に分析したものとみられます。2021年12月に記録された英国の月間アクティブユーザーの割合が示されていますが、なぜこのように数値に幅を持たせているのかについての説明はされていません。
インフレによる価格上昇がないことを指摘
またCMAは、音楽ストリーミングサービスの具体的な価格について言及していません。ただし、全体的に音楽ストリーミングサービスの月額料金は無料(広告あり)か、実質的に下がっているとし、インフレによる価格上昇がないことを指摘しています。
さらに、英国のミュージシャンの平均収入と平均印税率の両方が上昇傾向にあるとしています。平均的な英国のアーティストが2021年にメジャーレーベルから得たストリーミング収益は2,000GBP(約33万円)、平均ロイヤリティ率は約26%であることが示されています。
なおAppleは先日、日本のApple Musicの学生プランを、これまでの月額480円から580円へと値上げしています。
Source:CMA via AppleInsider
Photo:CMA
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania