スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)で高いシェアを持つMediaTekは、Intelへのチップの製造委託を含む両社の戦略的パートナーシップ締結を発表しました。
これによってMediaTekは単にチップの生産量を増やせるだけでなく、Intelの支援によりノートPC向け5G通信モデムの受注量を増加させられるようです。
Intelの支援によりノートPC向け5Gモデムの受注を増やすMediaTek
著名アナリストのMing-Chi Kuo氏はTwitter上で、MediaTekがIntelの支援によりノートPC向け5G通信モデムの受注量を増やす可能性があると投稿しました。
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MediaTek may obtain more 5G notebook modem orders with Intel's assistance in the future to reduce its dependence on the smartphone business. Intel can convince the market IFS is getting more orders through a formal co-statement with MediaTek.https://t.co/gIw46WfNsk— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) July 25, 2022
MediaTekとIntelは、Intelのファウンドリを使ってMediaTekのチップを製造する戦略的パートナーシップを締結しており、MediaTekがチップ製造を委託する見返りにIntelがMediaTekのPC向けビジネスを助けるという約束がなされたのかもしれません。
Win-WinのIntelとMediaTek
この協業はMediaTekとIntel双方にとってメリットがあるとみられます。
MediaTekは現状スマートフォン向けビジネスへの依存度が高いですが、PC向けビジネスに食い込むことによりビジネスの領域を広げられるでしょう。
MediaTekはAMDともWi-Fiソリューションで協業をおこなっており、Windows PC向けチップの開発にも意欲的です。
Intelはファンドリビジネスに大規模顧客を獲得できたほか、Appleへ売却したモデム部門の代わりにMediaTekの5G通信モデムを使ったソリューションを顧客に提供できます。
Source: 郭明錤 (Ming-Chi Kuo)/Twitter via IT之家, Gizchina
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania