筆者はMacを使い始めてまだ3カ月ほどの初心者なのですが、使っているMac miniの天板に何も乗せられないのが不満でした。
これは外部モニターに接続してクラムシェル状態で使っているMacBookシリーズも同様かと思います。
モニターを載せることもできず、ワイヤレス充電器として使うこともできず、もったいないというのが正直な感想です。
Klearlookのタブレット/スマートフォンスタンドつきモニター台を導入したところ、Macの上の空間を有効活用でき、かつSidecarやユニバーサルコントロールが使いやすくなりましたのでレビューをお届けしたいと思います。
Mac miniやクラムシェル状態のMacBookの上部はデッドスペース
筆者が購入してから3カ月が経過した、小型で低消費電力なのに高性能なMac miniは、メインマシンの座をWindows PCからすっかり奪いました。
しかしながらMac miniにまったく不満がないわけではありません。
不満の1つが、特に何に使えるわけでもない天板です。
Mac miniは基本的に縦置きせずに横置きで使うことが想定されていますが、天板にそれほど強度があるわけでもなさそうなので昔のPCのようにモニターを載せるのは気が引けます。
かといって、リンゴマークの部分にワイヤレス充電機能があるわけでもなく、ただただAppleのロゴを愛でるための存在となっています。
これはMacBookシリーズを外部モニターに接続し、クラムシェル状態で使った場合も同様でしょう。
そこで、本体の上部を有効活用できないかと考えていろいろ探した結果、Klearlookのモニター台にたどり着きました。
スマホ/タブレットスタンドつき幅調整可能なモニター台
まずはKlearlookのモニター台の特徴を解説します。
スマホスタンドおよびタブレットスタンド内蔵
筆者が一番気に入ったところは、スマホスタンドとタブレットスタンドを内蔵している点です。
PCで作業をしていてもすぐにスマホやタブレットの通知を確認できます。
また、右側の引き出しの奥には収納スペースがあり、充電ケーブルやちょっとした文房具を収納可能です。
使わないときは完全に隠すことができ、すっきりと収納できます。
それぞれのスタンドを個別に出し入れできるのも便利です。
3段階に幅を調整できる
Klearlookのモニター台の両端にはヒンジが内蔵されており、これをたたんだり広げたりすることで用途に合わせて幅を調整できます。
横幅19.7センチのMac miniなら幅を狭くして省スペースに配置できますし、横幅35.57センチの16インチMacBook Proなら左右どちらかあるいは両方のヒンジを広げて収納することができます。
注意したいのは、折りたたまれた脚部は下部に回り込んだ形で収納されるため、天板に比べて使える幅が狭くなるという点です。
上の画像にもあるとおり、たとえば両端を折りたたんだ場合の下部の横幅は37.5センチと16インチMacBook Proが収納できる幅なのですが、回り込んだ脚部が存在するため机の表面と接する部分は25.5センチしかありません。
モニター下のスペースを最大限活用するなら両端とも広げた状態で使ったほうがよいでしょう。
ちなみに奥行きは20センチで、19.7センチのMac miniとピッタリサイズ、22.12センチのMacBook Proが少しはみ出るサイズ感です。
最大耐荷重50キロ
本体はプラスチック製かつ天板が横長なので、どれくらい重いモニターを載せられるかが気になるところです。
メーカーによると耐荷重はなんと50キロもあります。
調べてみたところ、NECの65インチモニター「MultiSync LCD-C651Q」が40.6キロ、75インチの「MultiSync LCD-C751Q」が52.6キロでした。
一般的にPCで使われるモニターであればまったく問題なく載せられるスペックといえそうです。
ただ、後述のとおりこのスペックには眉唾感もあるため、実際には余裕を持って載せるモニターを選定することをおすすめします。
商品説明にも小さい文字で、25キロ以内のモニターがおすすめと書かれています。
天板にPCを載せればキーボードやマウスを収納することも可能
このモニター台は必ずしも下部にPCを収納する必要はなく、天板の上に載せてもかまいません。
その場合、キーボードやマウスをモニター下部に収納することができます。
ちなみにテンキーつきのMagic Keyboard(Touch IDつき)は横幅41.87センチなので両脚を広げないと収納できません。
テンキーなし版であれば横幅27.89センチなので片方の脚を広げれば収納できるでしょう。
Sidecarやユニバーサルコントロールと好相性
このKlearlookのモニター台はAppleのSidecarやユニバーサルコントロールと相性がよいと感じました。
Sidecarやユニバーサルコントロールを使うときは、モニターとiPadを近くに配置する必要があります。
また、できるだけ両方の表示部が近いほうが、カーソルがモニターとiPadの間を移動するときの違和感が少ないです。
Klearlookのモニター台と高さ調整が可能なモニターを使うことで、モニターの枠の上にiPadを置くことができ、限界までモニターとiPadを近づけることができます。
iPad側にも枠があるのでまったくなくなるわけではないですが、マウスカーソルがモニター間を移動するときの違和感を小さくすることができるでしょう。
また、Klearlookモニター台のタブレットスタンドにiPadを載せてSidecarやユニバーサルコントロールを使えば、毎回同じ位置に置けるため、位置調整の手間が省けます。
もちろん、Duet Displayでスマホスタンドに載せたiPhoneをサブモニターとして利用し、3画面構成にすることも可能です。
Klearlookモニター台の不満点
気に入って使っているKlearlookモニター台ですが、不満点もあります。
8キロ弱のモニターで天板がたわむ
公称で50キロの耐荷重があるとされるKlearlookのモニター台ですが、筆者が使っている7.52キロのモニターですら天板が微妙にたわみます。
このため、モニターを載せた状態だとタブレットスタンドの立て付けが悪く、モニターを少し左側に傾けないと完全には収納できません。
耐荷重が眉唾と書いたのはこのためで、より重いモニターを載せればよりたわみが大きくなり、天板やヒンジがどこまで耐えられるかはわかりません。
タブレットスタンドの溝のサイズがいまいち
便利なタブレットスタンドですが、ケースを装着したさまざまなタブレットを載せることを想定しているのか、かなり溝の幅が広いです。
12.9インチiPad Proを載せるとこれだけ隙間があきます。
このためタブレットが自立せず、モニターにもたれかからせなくてはなりません。
モニターが高さ調整できないタイプのものだと表示部にかぶってしまう可能性がありますし、高さ調整できても高さを上げすぎるとタブレットをもたれかからせることができないでしょう。
サンワサプライからUSBハブつきの製品が販売中
Klearlookのモニター台と見た目がよく似た、USBハブ機能が内蔵されたモニター台がサンワサプライから販売されています。
この製品、Klearlookのものと伸縮した際の寸法がほぼ同じで、スマホ/タブレットスタンドも同じ形状です。
このため、おそらく同じ製品をもとに、左脚部にUSBハブ機能をつけたのがサンワサプライのものなのでしょう(色が白いものはKlearlookにもあり)。
ちなみに、サンワサプライのモニター台は耐荷重10キロだそうです。
8キロ弱でたわんでいることを考えると、Klearlookもこれくらいが妥当ではないでしょうか。
サンワサプライのモニター台は2種類の製品がラインナップされています:
- 100-MR188BW(定価7,255円(税別)): USB Type-C接続
- 100-MR189BW(定価6,982円(税別)): USB Type-A接続
Type-C接続のものはMacBookユーザーにおすすめです。
ちなみにAmazonでの価格は本記事執筆時点で、
- Klearlookモニター台:3,580円(200円クーポンあり)
- 100-MR188BW: 7,980円
- 100-MR189BW: 7,680円
でした。
なかなか悩ましい価格差ですが、日本のメーカーということで何かあったときに保証が受けやすいのもあり、こちらを選ぶのものありかと思います(保証は購入日より6カ月)。
天板上のスペースが有効活用できて仕事の効率も上がりおすすめ
Klearlookのモニター台は、Mac miniやクラムシェル状態のMacBookの上部を有効活用できる便利なグッズです。
タブレットスタンドはiPadを載せることでSidecarやユニバーサルコントロールが使いやすくなり、仕事の効率向上にもつながるでしょう。
少し不満点はあるものの、モニターを接続してMacを使っている方におすすめです。
USBハブ機能つきのサンワダイレクト製のほうが高機能ですし、何かあったときの保証も受けやすいため、予算に余裕があればこちらもおすすめです。
もちろんWindows PCで使っても便利かと思います。
机の上のスペースが限られている方はぜひ購入を検討してみてください。
Source: Amazon, サンワサプライ (1), (2)
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-472684/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania