サブスクと言えば、Netflixに代表される動画やApple Musicなどの音楽を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ゲームにも着実にサブスクの波が押し寄せています。
Swicth(任天堂)、PS(ソニー)、Xbox(マイクロソフト)の各社がそれぞれ用意しているサブスク。いずれもサービス内容が異なり、各社のゲームに対するスタンスが垣間見れます。
ここでは各サービスの特徴と戦略について解説をしていきます。
過去の名作や人気作を中心に展開するNintendo Switch Online
Switchのサブスクに当たるサービスが「Nintendo Switch Online」です。このサービスに加入することで、Switch上でオンライン対戦・協力プレイが可能になることに加えて、100タイトル以上のファミコンとスーパーファミコン用ゲームがSwicthでプレイできるようになります。
さらに、「Nintendo Switch Online+追加パック」に加入すると、NINTENDO 64用のゲームやセガのメガドライブもプレイ可能に。専用のNINTENDO 64 コントローラーも用意されており、別途入手することで当時の操作感のままプレイできるようになっています。
他社のサブスクと比較して、決定的に違うのは昔のタイトルしかプレイできない点です。Switch用のタイトルは一部のDLCや加入者限定ソフトを除き、サブスクではプレイできません。
これは任天堂のゲームに対する考え方や戦略が現れている点です。現行機用のゲームはあくまで購入してほしいという思想が明確になっています。とはいえ、加入者だけがもらえるゲーム内アイテムや「いっせいトライアル」と呼ばれる期間限定でのプレイし放題サービスなどが用意されており、加入者特典も充実しています。
6月に大きく刷新されたPlayStation Plus
PSプラットフォームのサブスクには、PlayStation Plusがあります。
6月に刷新されたばかりのPS Plusには、エッセンシャル、エクストラ、プレミアムの3つのプランが用意されており、最新機種PS5限定の機能も用意されています。
料金は月額850円から1550円と幅がありますが、徹底的にゲームを楽しみたい方には最上位のプレミアムがおすすめです。エッセンシャル+エクストラのサービスに加えて、ゲームトライアル、クラシックスカタログ、クラウドストリーミングのプレミアムプラン独自サービスが用意されています。
ゲームトライアルは、文字どおりゲーム購入前に試しプレイができるサービスです。すべてのゲームではないものの、「思ってたのと違う」を回避できるゲームトライアルは、対象ゲームを2時間まで購入前に試せるもの。トライアルした後にそのゲームを購入すると、ゲームの進行状況やトロフィーが引き継がれるのもうれしい点です。
また、クラシックスカタログでは、数百本の初代PlayStation、PS2、PS3、PSP用ゲームがPS4/5でプレイ可能。さらにクラウドストリーミングでは、対象タイトルがストリーミングプレイできるようになっています。
PS Plusでプレイできるタイトルラインナップは変化しているものの、最新機種PS5用のタイトルが含まれていたり、PS4用のラインナップも豊富。とはいえ、発売日当日からプレイできる最新作はラインナップに入っていません。やはり、最新作は購入してほしいというのがPS陣営のスタンスなんでしょう。
発売当日から無制限でプレイできるゲームがあるGame Pass
サブスクで最新作を発売日からプレイしたいという思いをサービスに展開しているのがGame Passです。
XboxおよびPC向けにマイクロソフトが提供しているこのサブスクは、一部のタイトルではあるものの、発売当日から無制限でフルバージョンをプレイできます。
プランは、CONSOLE、PC、ULTIMATEの3つが用意されており、最上位のULTIMATEは月々1100円と値段も手頃なうえ、最初の3ヵ月は月額100円のサービスもあります。Xbox本体は国内ではメジャーとは言い難いものの、Xboxユーザーはかなり値ごろ感のあるサービスと言えます。
また、最近はPCでゲームをする方が増えてきており、PC版サービスに加入してもかなり遊びごたえのあるゲームを満喫できます。発売当日からサブスクでも提供しているのはGame Passだけで、マイクロソフトらしい攻めの戦略がある印象です。
(文・辻英之)
- Original:https://techable.jp/archives/182661
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:amano