動画ストリーミングサービスと言えば、大多数の消費者にとって、真っ先に頭に思い浮かぶのがNetflixでしょう。ところが、最近はライバルの台頭に伴って、加入者の満足度が低下していることが様々なデータから浮き彫りになっています。その一方で、Apple TV+の満足度が大きく上昇しています。
様々な理由で苦戦中のNetflix
調査企業Whip Mediaによると、Netflixの加入者満足度(対象者2,460人のうち「満足している」「とても満足している」と回答した割合)は80%となり、大手動画ストリーミングのランキングでは4位に留まりました。
しかも昨年の調査からは10ポイント減と、名の挙がっているサービスの中では最大の下落幅となっています。事実、最近も長期契約ユーザーの解約が加速していることが明らかとなったばかりです。
Netflixも対策として、広告を表示する低価格プランなどを検討しているようですが、料金が安ければ問題が解決するわけではありません。
ユーザーの満足度がここまで下がった理由としては、オリジナル番組への期待が低まっていることや、複数世帯でのアカウント共有制限、料金の値上げなど様々な要因が複合的に絡んでいるとされています。
上昇幅ではApple TV+がトップ
不調なNetflixに対し、コンテンツの豊富さで知られる1位のHBO Maxとともに確かな存在感を放っているのが、昨年から14ポイント上昇して6位にランクインしたApple TV+です。
Apple TV+は有料加入者が2,000万人〜2,500万人ほどとされており(Appleは開示していません)、Disney+の8,800万人には遠く及ばないものの、以前より“量より質”を標榜して、クオリティの高い作品提供に取り組んできました。
その結果が「テッド・ラッソ〜破天荒コーチがゆく」のゴールデングローブ賞や、「CODA」のアカデミー作品賞だと言えるでしょう。
満足度の数値こそ76%に留まっていますが、ここまでの上昇幅を見せたのはAppleだけで、Netflixを追い抜きそうな勢いを見せています。しかもNetflixと異なり、AppleにとってApple TV+はメインの収益源ですらありませせん。
統計グラフを公開したStatistaも「満足度の上昇という点では明らかな勝者だ」と評し、ハードウェア企業であるがAppleが強力なライバルに混じって健闘していることに着目しています。
Source:Statista
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-473005/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania