2022年第2四半期(4月〜6月)における世界タブレット出荷台数の推計値を調査会社Strategy Analyticsが発表しました。市場全体では景気減速やサプライチェーンの混乱により出荷台数は前年同期比15%のマイナスでした。OS別では、Androidのシェアが初めて50%を切っています。
景気減退とハイブリッドワークで明暗入り混じる
Strategy Analyticsによると、2022年第2四半期の世界タブレット出荷台数は3,890万台で、前年同期比で15%減少となりました。
ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、インフレの進行などにより消費者心理が冷え込んだ一方で、自宅とオフィスの両方で仕事をするハイブリッドワーク向けにキーボード着脱式のデタッチャブルモデルのニーズが高まるなど、タブレット市場にとっては明暗入り混じる状況となりました。
iPadシリーズはシェア38%でトップも出荷台数は7%減
ベンダー別シェアでは、AppleのiPadシリーズは1,480万台を出荷し、38%のシェアを獲得、トップの座を維持しています。
Strategy Analyticsは、Appleはシェアを前年同期比で3.3ポイント伸ばしたものの、サプライチェーンの混乱による影響で出荷台数は前年同期比7%のマイナスとなった、と分析しています。
2位のSamsung(前年同期比13%減)、3位のLenovo(同25%減)、4位のAmazon(同19%減)と、上位ベンダーが2桁のマイナスを記録する中、輸出規制の影響を受けているHuaweiは前年同期比34%と大幅な減少となりました。
景気減退の影響を受けてAndroidが失速
OS別シェアでは、Androidが49%で、Strategy Analyticsによる統計開始以来、初めて50%を割りました。
2位はAppleのiPadOSで38%、3位はWindowsで11%でした。
OS別の動向についてStrategy Analyticsは、iPadは高所得層に受け入れられ、Windowsは法人ユーザー向け出荷が堅調だった一方、低価格モデルを中心に揃えるAndrodはインフレや景気減速の影響を受けたためだろうと見ています。
Source:Strategy Analytics
Photo:Apple
(hato)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania