2022年第2四半期(4月〜6月)のヨーロッパスマートフォン市場は、前年同期比/前期比ともに出荷台数大幅減を記録しました。
しかしながら、Appleはロシア市場から撤退したにもかかわらず、前年同期比で出荷台数を伸ばしています。
前年同期比11%減、前期比13%減のヨーロッパスマホ市場
調査会社のCounterpointによると、2022年第2四半期のヨーロッパスマートフォン市場は4,030万台の出荷を記録しました。
この台数は前年同期比で11%、前期比でも13%の大幅な減少となっています。
また、約4,000万台という出荷台数は2020年第2四半期以来の低水準です。
大幅減の理由としては経済情勢の悪化と地政学的な不確実性の影響が大きいとされています。
2022年第2四半期については、中国のスマートフォン市場も低調でした。
Appleはロシアからの撤退にもかかわらず前年同期比増
メーカー別に見ると、Appleはロシア市場から撤退したにもかかわらず前年同期比で出荷台数を伸ばしました。
特にiPhone SE(第3世代)の発売の影響が大きいとされ、Appleはシェアを3%ポイント伸ばし24%とし、シェアランキング2位となっています。
Samsungは前年同期にベトナムの工場閉鎖が起こったこともあり、出荷台数を前年同期比で9%伸ばしシェアトップの座を堅持しました。
Xiaomiは供給問題で大きく出荷台数を落としましたが、AppleとSamsungがロシア市場から撤退したため東欧市場では出荷台数を大きく伸ばしています。
realmeはまだシェアは3%と低いものの、前年同期比21%増と出荷台数2桁増を記録しました。
今後の見通しについてCounterpointは、多くの国が景気後退に近づきつつあり、ロシアやウクライナ以外にも国内政治の緊張が高まっている国があることから、回復は長くゆっくりしたものになりそうだとしています。
Source: Counterpoint
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-473446/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania