長期休暇になると混雑する空港。新型コロナウイルスの感染拡大により、利用する機会は大幅に減少しましたが、それでも多くの人で賑わっています。
便の状況を表示する電光掲示板を見たくても、自分のフライトが表示されるまでに時間がかかったり、人が多くて足止めを食らったりした経験がある人もいるのではないでしょうか。
そんななか、デルタ航空は、デトロイト・メトロポリタン空港で搭乗客ごとにパーソナライズした情報を表示するスクリーンの試験運用をおこなっています。
1つの画面に100人分の情報を同時に表示
「PARALLEL REALITY(パラレル・リアリティ)」と名付けられた案内板には、便の出発時刻、ゲート番号、歩く方向など乗客一人ひとりの旅程に合わせてパーソナライズした情報が表示されます。
なお、1つの画面に、100人分の情報を同時に表示することができます。
個人情報漏洩のリスクもなし
同時に100人分の情報が表示されるため、他の乗客に自分のフライト情報を見られる可能性があるのでは、と考える人もいるかもしれませんが、その心配はいりません。特別なセンサーを用いて表示される情報は、あなた以外には見えないようなメカニズムになっているからです。
情報はスクリーンの前の表示領域でしか機能せず、その領域を離れるとすぐに削除されます。また、情報は保存されないため、漏洩などデータ管理に関する心配も不要です。
PARALLEL REALITY使用方法
- FlyDeltaアプリからデジタル搭乗券をスキャン
- 紙の搭乗券をスキャン
- デジタルIDを使用(対象者のみ)
登録が完了したら、デルタ スカイクラブ付近にあるPARALLEL REALITYの案内板に向かいます。視聴エリアに入ると、あなた専用の挨拶文とフライト情報などが表示されます。
「この新しい技術によって、ゲートや出発の情報をより早く簡単に見つけることができるようになれば、私たちはお客様に手品を見せるだけでなく、現実の問題を解決していることになるのです」と、デルタ航空カスタマーエクスペリエンス担当上級副社長のRanjan Goswami氏は述べています。
(文・K.Taichi)
- Original:https://techable.jp/archives/183394
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kurawakataichi