イルミネーションライトは店の雰囲気を華やかに演出するアイテムですが、「電気代がかかる」「電源の場所を確保する必要がある」といった側面があるといいます。
そんななか、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ(以下、7FS)が運営するデニーズ調布店は、植物の成長エネルギーで点灯する照明「ボタニカルライト」を中庭植栽の一部に設置しました。
排出するのは“水”のみ
植物と共存する微生物が生命活動をする際に、土や水の中で放出される「電子」を利用して発電しています。
電力を生成したときに排出するのは、水のみ。その後、排出された水は植物の根に吸収されます。土が乾いてくると光が弱くなってくるため、植物に水をあげるタイミングがつかみやすいでしょう。
場所や天候に左右されずに発電
過去には、実証実験の一環として、丸の内ストリートパークや赤坂インターシティAIRなど、さまざまな施設に設置された実績があります。
東京ミッドタウン日比谷にクリスマスイルミネーションとして設置した際は、屋内でも問題なく点灯することがわかりました。
環境啓発の取り組みとして展開へ
デニーズ調布店は、2022年3月に官民参加の環境啓発イベント「ボタニカルライトキャラバン」の起点として、ボタニカルライトの点灯イベントを実施。
同イベント以降、7FSは「ボタニカルライト」の先進性、環境性能、環境啓発への有用性に注目し、デニーズ調布店への常設化を準備してきました。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/184069
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部