Telexistence株式会社(以下、TX)は2022年8月下旬から、独自開発したAIロボット「TX SCARA」を、主要都市圏のファミリーマート300店舗に順次提供します。
自動制御と遠隔操作で飲料を補充
同ロボットのAIシステムは、ロボットに搭載されている複数のカメラでスキャンされた飲料陳列棚データから、品薄になっている各飲料を検知し、陳列のための最適なパスプランを生成。98%を超える精度で飲料を自動的に補充することができます。
リモートオペレーターによる、VRシステムを通じた遠隔制御で迅速な復旧が可能なため、店舗スタッフがそれまでの作業を中断して、ロボットを再起動させる必要はありません。
複数のAIモデルを搭載
物体検出モデルとロボットのアームの動きを検知するモデルの組み合わせにより、ロボットは飲料を把持し、棚の上の別の商品のあいだに正確に陳列することができます。
そのほか、棚で倒れている飲料、あるいは落下した飲料を認識する異常検出モデルや、それぞれの陳列エリアで品薄の飲料を検知するモデルも採用しているとのことです。
コンビニにおける労働環境の質向上へ
ファミリーマートでは、1日あたりの飲料販売本数が1000本に達することがあるといいます。これまでは、店舗スタッフが何度も売り場を離れ、飲料を補充していたようです。
そんななか、TXはファミリーマート300店舗にTX SCARAを提供することを発表。TX SCARAの導入により、ファミリーマートの店舗では、人間による飲料の手補充という単純かつ身体的負荷の高い労働がなくなります。
TXは今後数年以内に、そのほかのファミリーマート店舗や別の大手コンビニエンスストアチェーンに、同ロボットを提供する方針です。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/184013
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部