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遭難した登山客、1週間後に携帯電話で通報して救助~モバイルバッテリーも必需品

奈良県 弥山
 
読売新聞は、8月5日に奈良県で遭難した登山が8月13日に携帯電話で通報し、9日ぶりに救助されたと報じました。警察の山岳救助隊は、登山時にはモバイルバッテリーを持参するよう呼び掛けています。

遭難から約1週間後に救助

読売新聞によると、奈良県警吉野署は8月5日(金)から奈良県天川村の弥山付近で行方不明になっていた女性2人を8月14日に救助しました。女性のうち1人が、携帯電話で110番通報を行ったことが救助につながった模様です。
 
通報した女性は、同行者が疲労で動けなくなったため、電波が届く尾根に単独で移動し、8月13日に携帯電話で警察に通報して救助を求めました。通報時には「携帯電話の充電が残り20%」と言及した模様です。
 
奈良県警などが8月14日朝から捜索して2人を救助しており、命に別条はないとのことです。
 
遭難から1週間以上経過していたにもかかわらず、携帯電話で自ら通報できたことが今回の救助につながりました。
 
通報した登山客がモバイルバッテリーを持参したのか、それとも電源を切る等して電力消費を抑え、バッテリーを温存しながら使用していたのかは明らかになっていません。

登山時はモバイルバッテリーの持参を

宮城県警や山梨県警等は、登山を行う際には地図やコンパス、雨具等の基本装備に加えて携帯電話とモバイルバッテリー(予備電池)を必ず持参するよう呼び掛けています。
 
特に山梨県警は、山では気温や電波環境により通常よりも携帯電話の電力消費が激しいことから、必ず予備のバッテリーを持参するよう周知しています。
 
2020年には、遭難した老夫婦が登山用スマホアプリ「YAMAP(ヤマップ)」の情報により5日ぶりに無事救助されるという事例が発生しました。
 
なお、警視庁は鏡やスマートフォン等を使って救難ヘリに合図を送る方法を紹介しています。
 
 
Source:読売新聞,宮城県警,山梨県警
Photo:なら旅ネット
(seng)

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