ノルウェー中央銀行は現地時間8月17日、年金ファンドの2022年1月から6月までの運用実績を公表し、世界的な株安により20兆円以上の損失が発生したと発表しました。MetaやApple等のテック企業の株価が急激に下落したことが大きな要因となっています。
ノルウェーの年金基金が20兆円以上の損失
ノルウェーの年金ファンドの発表資料によると、2022年1月から6月までの半年間で、約1兆6,800億ノルウェー・クローナ(約21兆8,700億円)の損失が生じました。投資収益率は-14.4%となっています。
2022年上半期に発生した世界的な株安の影響を強く受けており、特にFacebookを運営するMetaや、Amazon、Apple等のテック企業の株価が大きく下落したため、多大な損失を被った模様です。
海外メディアReutersは、ノルウェーの年金ファンドの運用実績はMetaで約4,900億円、Amazonで約4,500億円、Appleで約3,900億円のマイナスとなっており、3社の株式だけで1兆3,000億円以上の損失が生じたと報じています。
なお、7月以降に株価が回復したため、現在は損失額が減少している模様です。
Metaは2022年2月、発表した2021年度の決算が予想を下回る内容だったため、株価が20%以上暴落し、時価総額約27兆円が失われました。
またAppleは、2022年1月には株価が180ドルを突破したものの、6月には一時130ドル近くまで下落しました。なお、その後株価が上昇に転じ、記事執筆時点では174ドル前後で推移しています。
Source:ノルウェー中央銀行(PDF) via Reuters
(seng)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania