サイトアイコン IT NEWS

阪大ら、神戸空港で遠隔対話ロボットを検証。店舗での接客と商品販促を遠隔地から

株式会社サイバーエージェントの研究開発組織「AI Lab」と大阪大学大学院基礎工学研究科は、神戸空港にて遠隔対話ロボットを活用した接客および商品販促の実証実験を実施します。

実証実験の意義

両者は、重要な社会課題を解決すべく国が設定した目標に向かう研究開発を推進する制度「ムーンショット型研究開発事業」のもと、共同研究講座を開設中。同研究科の石黒浩教授をプロジェクトマネージャーとして、アバターロボット接客の実現可能性と課題を模索する実証プロジェクトを進めています。

今回の実験は、ムーンショット型研究開発事業のテーマのひとつ“ロボットによる次世代サービスの実現”に資する実証プロジェクト。8月22日(月)~9月4日(日)と9月5日(月)~9月16日(金)で検証方法を変えて実施します。

接客と商品販促を検証

同実験では、神戸空港ターミナルビル2階にあるみやげ店舗“関西旅日記”のスタッフが、複数台のロボットを通じて遠隔地から接客および商品販促を実施。利用者の買い物体験向上と商品の販売促進効果を検証するようです。

8月22日からは、店舗入り口付近と店舗内にロボット1~2体を設置し、接客案内やおすすめ商品の紹介をします。9月5日からは、ロボット3体をおすすめ商品の陳列棚に設置し、商品を紹介するとのことです。

昨年実施した第1弾

両者は、2021年9月にも神戸空港で遠隔対話ロボットによる実証実験を実施。今回はその第2弾ということです。

前回は、空港内各所にロボットを設置し、利用者への案内・おすすめメニュー紹介などを実施。10体のロボットに対し、スタッフは2名で対応しました。また、到着フロアにおいて約10体のロボットによるお出迎え(Welcomingコンテンツの実演)もあわせて実施したようです。

神戸空港は、大阪・関西万博の際に玄関口となる関西3空港のひとつ。国内外からの利用者に対し、満足度の高いサービスを提供しようと模索するなかで、遠隔対話ロボットによるサービスを検証しました。2025年には、多くの遠隔対話ロボットが活躍しているかもしれません。

PR TIMES(1)(2

(文・Higuchi)

モバイルバージョンを終了