<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
昔からお香の香りが好きなのですが、触れる機会といえば、たまに遊びに行く祖父母の家で仏壇にお供えをするとき程度。普段買い物をする店でも見かけてこなかったので、自分用に買って自宅で使う発想には至りませんでした。
ですが、最近は雑貨屋で売られているのを頻繁に見かけるし、周りでも使っている人がちらほら。パロサントという、お香のように火をつけて煙を出す浄化アイテムがはやっているためか、使い方が似ているお香を自宅で使う人が増えているようなのです。しかも、香りもオシャレなものがたくさん!
ということで、今年の夏はお香デビューすることにしました! 選んだのは、hibiのお香スティック「hibi 10MINUTES AROMA」のhibi deep.シリーズ(8本入り、専用マット付き/880円)。
10MINUTES AROMAという名の通り、10分間で使い切れて、お香立て不要、省スペース、リーズナブルと、これ1つで、いつでもどこでも手軽に使えるのが魅力。
しかも、着火する道具が不要! マッチのように火がつけられる画期的なつくりも、決めてでした。
■兵庫県の地場産業がコラボしたお香
マッチ箱のような入れ物に入っていて、スリーブ内側のケースを少し引き出すと、マッチの頭薬(火をつける部分)が現れます。中身までマッチそのものですが、それもそのはず。「hibi 10MINUTES AROMA」は兵庫県の老舗マッチ会社・神戸マッチが考案したものなのです。
今の時代はマッチが売れないからと、同じく兵庫県の地場産業であるお香会社・大発とコラボして、3年かけてマッチ要素を残したお香を生み出したのだそう。
バックボーンを知ると、より愛しく思える商品がありますが、hibiもその一つ。試行錯誤した開発背景やマッチとお香のエキスパートが生み出したアイテムだと知って、より魅力を感じるようになりました。
お香は計8本。波状になっている段ボール素材の敷物の溝に1本ずつ納まっているので、箱の中でぶつかり合って折れる心配がありません。
不燃性のマット上にお香を置いて使うのですが、断熱性があるので、そのままテーブルに置いたり、少し移動させるために手に乗せたりしてもOK。紙コップに入ったコンビニのホットコーヒーをスリーブなしで持ったとき程度の熱さです。
ですが、それなりに熱くなるので、念のためマットケース外側のスリーブに載せて使っています。
スリーブの青色がアクセントとなり、見た目が少し華やかになりますが、もっと見た目にこだわりたい場合は、お気に入りの小さい耐熱皿に乗せてもよさそうです。
今回は専用マット付きを買いましたが、お香単品でも売っています。ただ、通常のお香と比べると少し太く、お香立てに立てられない可能性があるので、要注意。
画期的なのが、マッチと同じように着火できること。お香が入っているケースのスリーブに付属する側薬(こする部分)にお香をこすって摩擦を起こし、マッチのように点火させられるので、着火剤は不要です。
こする動作が楽しいし、こすった瞬間のシュッという音、火がついた瞬間のシュボッという音も魅力。
マッチは久しく使っていないので、最初はうまく火がつくか少し心配でしたが、案外すんなりと着火しました。でも使っているうちに、うまく点火しなかったり折れてしまったりもしたので、やっぱりコツが必要です。
先端の頭薬以外はお香になっており、火は約20秒かけてお香部分に移動すると、自然と消えます。なんだか線香花火のようでテンションが上がりました。
当たり前ですが、あまり側薬をこすりすぎると凹凸がなくなり、着火しにくくなってしまうので、注意が必要です。
マッチとマットのケースは、それぞれH57×W56×D9mm。コンパクトなので、セットで持ち運んでも、かさばりません。
携帯しやすく、これ1つあれば、いつでもどこでも使えるので、出先や旅先でも活躍。自然豊かな場所で使えば、なんとも心が落ち着きます。
外で使う場合は、灰やお香、香りが吹き飛ばされないように、風が強くない日を選ぶと安心です。
実際に外に持ち出してみて、意外な利便性にも気付きました。使用後の灰や燃え残りを捨てる場所がなくても、火がしっかりと消えたのを確認すれば、そのまま箱に入れて持ち帰れるのです! これは想定していなかったので、便利で少し感動しました。
deepシリーズの香りは大人向けで、Oak moss(オークモス)、Cedar wood(シダーウッド)、Ambergris(アンバー)の3種類をラインナップ。それぞれ頭薬の色が異なり、もし他の香りのものと交ざってしまっても見分けられます。
Oak moss(オークモス)は苔の香りですが、リネンのような、なんともいえない優しい香り。Cedar wood(シダーウッド)は杉林の香りで、ちょっと分かりにくいですが、海外の歴史的な図書館のような、ずっしりとした香りです。Ambergris(アンバー)はオリエンタルで甘い香りがします。
買うのは1つにしようと思っていたのに、どれもいい香りで選びきれず、全て買ってしまいました。
■気分に合わせて使い分けられる
せっかく香りがそろっている上に、10分間で使い切れて、さまざまな香りを楽しみたいときにぴったり! ということで、1日中家にいて抑揚がなくなりがちなテレワークの日に、3つの香りを使い分けてみました!
■【6:30a.m.】朝は優しい香りでスタート
寝起きに選んだのはオークモス。全て好きな香りで、どれにしようか迷いましたが、柔らかい香りをチョイス。穏やかに1日をスタートできました。
お香は実質13分程持ち、7畳ほどの部屋だと、窓を開けなければ半日程は香りが残る印象。朝の換気後は、窓を閉めてエアコンを付けるので、午前中はしばらく香りを楽しめました。お香をたいている最中よりも、残った香りの方がアロマを感じやすいです。
ちなみに香りの比率は、一般的なお香の香りが8割、種類ごとのアロマの香りが2割くらい。火をつけると、つける前ほどアロマは香りませんが、確かに自然派でオシャレな香りがします。ただのアロマとは違い、お香特有の香りから、ふわっと香ってくるのがたまりません。
マットに置いて使うため、折れて灰が飛び散る心配がなく、燃焼後はケースごとひっくり返せば、お香の形のまま、きれいに灰を落とせるのは、意外なメリットでした。
■【3:00p.m.】集中力に欠けてきたらお香で一息
朝から働いて、そろそろ気分転換したくなって使ったのは、シダーウッド。朝の優しい香りとは違って厳かな香りですが、深い香りのためか、少しアロマを感じにくい気がしました。
セミの鳴き声が方々から聞こえる中お香をたいていたら、なんとも夏らしい気持ちになって、夏が好きな私はテンションアップ! 香りが心にもたらす影響力は偉大だと改めて実感。
そんなことを感じた後は、残ったシダーウッドの香りの中で仕事を再開。気が引き締まる香りなので、気持ちを切り替え、集中して作業を行えました。
■【10:00p.m.】1日の終わりは甘い香りで締める
夜はアンバーの香りをチョイス。疲れた体を甘い香りが癒してくれました。甘くて分かりやすいためか、一番アロマを感じやすいです。寝る前に読書をしながらまったりするのにぴったりの香りでした。
* * *
今回買ってみて、ついに自宅お香デビューを果たせてよかったです。香りを使い分けたら生活にメリハリが出たし、想像以上に気分が上がって大正解でした!
<文/栗原伶奈(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/472075/
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