サイトアイコン IT NEWS

宝満山で登山中に足を骨折!ドクターヘリで運ばれる事態に…

ドクターヘリで病院まで搬送

先日、登山中に骨折し、ヘリコプターで病院まで搬送されました。
山は福岡県にある宝満山
特に高い山でもなく、登山口から山頂まで往復しても4~5時間程度で、小さい子供も上っているような難易度の低い山です。
登頂して下山する途中の8~9合目辺りの岩の上で、足を滑らせ転倒してしまいました。
先日まで雨がパラついていたこともあり、少し湿っていて枯れ葉が多かったのも災いしました。
一番の原因は油断注意力不足なのですが…。

宝満山(ほうまんざん)(標高829.6m)は福岡県筑紫野市と太宰府市にまたがる山であり、別名を御笠山(みかさやま)、竈門山(かまどやま)とも言う。

宝満山 – Wikipedia

楽しいはずの登山が一瞬で地獄に!

宝満山 山頂 パノラマ写真

iPhoneのヘルスケアというアプリの登山記録では、

  • 距離:5.9km
  • 歩数:9,569歩
  • 階数:176階

です。ただ、山頂付近でヘリコプターに運ばれたので、実際には倍の距離はあるのではないでしょうか。

骨折した時の状況

これが現場の写真です。

事故現場

下山中だったので、写真奥から手前に向かってこの岩を降りていました。
右足を岩の上に残す形で左足を前に出した瞬間、まるで氷の上を滑るように左足がツルンと前方に押し出され、残った右足の上に背中が覆いかぶさるようになりました。
この時、右足が捻じれてありえない位置(肩甲骨付近)まで来ていて、同時に体重が加わり「パキッ!」と音がしました。
この瞬間、人生で1度も骨折経験がない私でも「あ、折れたな」とハッキリわかりました。
その後はしばらく激痛です。
数分もしないうちに痛みは治まるのですが、痺れて感覚がなくなりました。(触ったら痛いです)最初は足首に激痛があったので足首が折れたと思いましたが、あとでレントゲンCTで調べると、足首だけでなく、腓骨(ひこつ)というスネの横にある細い骨もポッキリ折れ、靱帯も損傷していたことが判明しました。

腓骨(ひこつ)骨折

登山中に骨折した場合の対処法

今まで格闘技やスポーツでも骨折する程のケガをしたことがなかったし、今では激しいスポーツもしなくなったので自分は一生骨折しない人だと本気で信じていましたが、こういったミスは誰にでも起こりうることなので、まだ経験したことない方に向けて少しでも役に立てばと思います。

119番通報する

119番通報

少し落ち着いたら、最初にやることは119番通報することです。
スマホが普及して良い時代になりましたね。
最近は山の中でも圏外になることはまずないので、緊急通報用電話番号である「119」番に電話してください。
私の場合は足だけでしたが、頭を打ったり、崖から滑落した場合は、同伴者か周りの登山者にお願いしましょう。

状況を正確に伝える

GPS

自分の身体と現場の状況を確認して、どのようにして、どこをケガしたか、また頭を打ったり他の場所もケガしていないかなどを伝えます。
次に自分がいる場所について、できるだけ正確に伝えます。
同じ山でも登山道が複数ある場合もありますので、登山道の入り口や周辺でヒントになるようなポイントを伝えるのも役に立ちます。
初めての山なら周りの人に聴くのも良いです。
最後はスマホのGPSで現在地を特定してくれますので、焦らず電話を切らないように待ちましょう。
私の場合はスマホ1台だけでは場所の特定ができなかったので、友人と2台で電話しました。
GPSで場所が特定が難しい場合は、周りの方の協力を得て複数台で電話してもらいましょう。

事故後は動かない

安静

電話で救急隊の方にも言われますが、事故後はとにかく安静にして絶対に動かないことです。
動くとケガが悪化したり、二次災害の恐れがあります。
また、周りの人の助けがあったとしても素人が動かすことは厳禁です。
楽な体制でひたすら助けが来るのを待ちましょう。

病院までの搬送

ドクターヘリで病院まで搬送

前述の通り、山頂付近から大人(ましてやデブ)を抱えて下山するのはやはり不可能だったようで、ドクターヘリで搬送されることになりました。
周りの木に邪魔されず吊り上げられるポイントに行くまで、救急隊8人がかりでタンカで運ばれ、そのままヘリポートのある病院まで直行しました。
ドクターヘリはお金がかかるイメージがありますが、民間のヘリコプターを使ったり、行方不明者の捜索ではないのでお金はかからないようです。
ただし、他の救助にドクターヘリが使用中で、代わりに民間のヘリコプターを使う場合はお金がかかるそうです。
また、捜索の場合もとんでもない金額を請求されるらしいので、頻繁に登山に行く方はポケットマネーくらいで入れる登山用の保険に加入しておいた方が良いと思います。

感謝の気持ち

ありがとう

最後になりますが、誰のせいでもなく自分の不注意で情けない結果になってしまった私に、親切に声をかけてくださった登山客の皆様、そして急いで駆けつけずっと励ましの言葉をかけてくれた救急隊の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
特に救急隊の方々が倍のペースで山頂付近まで上って来られた時には驚きました。
その日の気温は29度くらいあったと思います。
ヘルメットから滝のように噴き出していた汗を一生忘れません。
本当にありがとうございました。

モバイルバージョンを終了