ヤマハ株式会社(以下、ヤマハ)は、AI歌声変換技術「TransVox(トランスヴォックス)」を研究開発しています。
そしてこのたび、Every Little Thing(以下、ELT)の持田香織さんとコラボし、「TransVox」を活用した“なりきりマイク”を開発。 株式会社第一興商が運営するビッグエコー3店舗にて「なりきりマイク feat.ELT 持田香織 スペシャルルーム」を期間限定で展開します。
自分の歌声が瞬時に別人の歌声に変わる
「TransVox」は、個人の歌声の特徴や音の高低で変化する音色などを学習したAIで、あらゆる人の歌声をリアルタイムに特定の歌声へ変換する技術です。
実際に歌っている人の発音や抑揚を分析し、AIが歌声を学習した特定の人の声を分析をもとに再合成するというフローを瞬時に実行するといいます。
この分析と再合成により、声にエフェクトをかけるイメージのボイスチェンジャーとは一線を画す声の変化を体験可能。どんな人の歌声でも高精度に分析するため、誰もが“あの歌声”で歌えるといいます。
誰でも持田香織さんの歌声に
そんな「TransVox」の実証研究として、誰でも持田香織さんの歌声で歌える“なりきりマイク”を開発。マイクに搭載しているオクターブスイッチで自動的に1オクターブ上の歌声に切り替わるため、性別や年代を問わず楽しめるといいます。
壁やテーブルなどにオリジナルのラッピングを施したELT仕様の部屋で、ELTのライブ映像とともに持田香織さんの歌声を響かせてみてはどうでしょうか。
なお、ELT・伊藤一朗さんのYouTubeチャンネルで“なりきりマイク”の体験動画を公開中です。
さまざまなシーンでの活用を目指す
ヤマハは、「TransVox」を活用し、歌うのが恥ずかしい、声に自信がないという人にも音楽の楽しさを知ってもらう機会を提供したいといいます。
また、カラオケルーム以外にもエンターテインメントをはじめとするさまざまなシーンで「TransVox」を活用できるよう、協業を進めていく構えです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/184670
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口