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軍幕(USパップテント)をポールレスで張るための簡単3ステップ

<不自由を自由にする野営スタイル>

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便だらけの自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

最近、軍幕が流行っていて、価格がどんどん上昇しているらしいですね。それだけ流行っているのであれば、これから軍幕スタイルをやってみたい方や、すでに軍幕を持っているが、自身のキャンプスキルをもう一段高めて、快適な軍幕生活を送りたい人も多いのではないでしょうか。

ということで今回は、USパップテントをポールレスで張る方法を紹介します。

ポールレスで張る意味は、ポールがないことで、居住空間を広げられる、荷物が減る、ポール代わりの倒木を探さなくて良い…など、大きなメリットがありますよ!

■ポールレスで軍幕を張る方法

軍幕は、専用のポールがあるものとそうでないものが存在し、ポールが手に入らないこともあります。ちなみに私はポールを持っていくことはほとんどありません。倒木を使うか、今回ご紹介するように、ロープワークを使って、ポールレスで広々快適な軍幕生活を送っております。

今回使ったロープは、6mを1本と直径10cmくらいの輪っかにしたロープを2本だけです。一度覚えてしまえば、簡単に早く軍幕をたてられますし、パップテント型に限らず、正方形型の幕やタープにも応用可能ですので、最後までご覧ください。

そして、今回紹介する張り方で使うロープワークは以前の記事ですべて紹介しているものですので、細かい内容はそちらを確認してみてください。

【ステップ1】メインのガイドロープを張る

この日は雨予報だったので、タープの下に軍幕を張っていきます。

まずは、2本の立木間にロープを張っていきます。これがメインのガイドロープとなり、軍幕を横から見た時に、真ん中にこのロープがくる位置となります。

支点となる立木は巻き結び(覚えよう「巻き結び」!キャンプで本当に役立つロープワーク④

まずは支点となる木に巻き結びをして、もう1本の木までロープを引っ張ってきます。

ガイドロープを張る高さですが、USパップテントのポールのちょうどいい高さは110cmなのですが、ガイドロープをこの高さにしてしまうと、引っ張られて、もっと低くなってしまいます。

従って、140〜150cmくらいのところにロープを張るようにしましょう。いくらガイドロープをピンっと張っても、必ず下がりますので。

私は自分の体(身長173cm)の、肩から顎くらいを目安にガイドロープを張っています。体を目安に測ると、その後も覚えやすくていいですよ。

反対側の木には、トラッカーズヒッチで強いテンションを張ります。(覚えよう「トラッカーズ・ヒッチ」!キャンプで本当に役立つロープワーク②

立木間に張る、ガイドロープはできるだけ、強いテンションで張れるロープワークがいいです。

これ以外にも長さを調整できるロープワークは、自在結びや南京結びなどいくつか候補がありますが、私はトラッカーズ・ヒッチがベストな選択だと思います。理由は高強度で、簡単に解けるからです。

【ステップ2】ガイドロープにプルージックノットを2つ作って軍幕を固定する

先ほど張ったガイドロープに2つプルージック・ノットを作っておきます(覚えよう「プルージック・ノット」!キャンプで本当に役立つロープワーク③)。

USパップテントの左右のループを固定するために、プルージック・ノットを2つ作ります。

左右両方とも、上の写真のように落ちている枝を挟んで軍幕と連結します。

こんな風に、固定すればメインロープに連結ができます。

位置を決めて、左右を引っ張れば、ピンっと張ります。

【ステップ3】ペグダウンして完成させる

ステップ2でガイドロープに固定が出てしまえば、あとは必要箇所をペグダウンするだけです。ペグダウンするのは6ヶ所。まずは後ろの部分を2ヶ所ペグダウンしましょう。

後ろがペグダウンできたら、両サイドを上の写真のように、ペグダウンします。

最後に、前2ヶ所をペグダウンすれば完成です。

クローズして使う人は、一度、閉じた状態できれいになるようにペグダウンをすることをおすすめします。

その後に開いて使って、寝る時に閉じた方が、形が決まります。

ファスナー加工をしていますが、開けるとこのような感じになります。

これで完成です! ポールがないので、本当に広々使えるのがいいですよね!

※  ※  ※

さて、ポールレスで軍幕(USパップテント)を張る方法はいかがでしたでしょうか?

巻き結び、トラッカーズ・ヒッチ、プルージック・ノットの3つのロープワークだけで、広くて、荷物が減り、簡単にパップ型テントが張れます。しかも、ポールを立てるよりも位置をずらすのも簡単ですし、強風にも強いのが特徴です。

前述しましたが、ガイドロープを張って、プルージック・ノットで幕を固定する方法は、正方形の軍幕を2枚連結して張るAラインの張り方や、タープ泊、そして居住空間の上に張るタープにも応用が可能です。ぜひみなさんもマスターしてみてくださいね。

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(文・写真/RYU

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行う。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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