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iCloud利用者、95%以上が2ファクタ認証を有効化〜iOS16新機能に追い風

Apple 「Apple ID の 2 ファクタ認証」
 
9月に公開が見込まれるiOS16の新機能「パスキー」提供を前に、iCloudユーザーの95%以上が2ファクタ認証(2FA)を有効にしているとAppleが明かしました。

パスワードを使わずにサインインが可能に

2022年6月の世界開発者会議(WWDC22)で発表されたiOS16macOS Venturaでは、新機能「パスキー」が導入されます。
 
パスキーは、Webサービスへのサインインにパスワードではなく、秘密鍵を使用することで、フィッシングやパスワード流出の危険性を排除できる次世代の認証技術です。
 

 
安全性と利便性の向上が期待されるパスキーは、エンドツーエンドで暗号化され、iCloudキーチェーンを通じてiPhone、iPad、Macなどのデバイス間で同期します。
 
Appleは米メディア9to5Macに対し、iCloudユーザーの95%以上はすでに2ファクタ認証を有効にしていると説明しています。
 
iCloudの不正ログインを防ぐ2ファクタ認証の利用率が高いことから、パスキーの導入がスムーズに進むことが期待されます。
 

 

Apple、Google、Microsoftが普及に向け協力

パスキーは、AppleとGoogle、Microsoftが共同で普及に向けた協力を発表したFIDO認証をベースにした技術です。
 
WindowsパソコンやAndroidデバイスに表示されたQRコードを、iPhoneやiPadのカメラでスキャンしFace IDやTouch IDで認証すればサインインが可能です。

パスキーはいつから使える?

ユーザーがサインインにパスキーを使用するには、アプリやWebサイトがパスキーに対応している必要があります。9to5Macは、パスキーは新しいAPIなので普及には時間がかかる可能性がある、と指摘しています。
 
しかし、Appleはパスキーの導入を推進する資料を提供するなど精力的に開発者を支援しており、iOS16やmacOS Venturaの公開当初から利用可能なアプリやWebサイトは多いかもしれない、とも述べています。
 
なお、iOS16の一般ユーザー向け正式版は現地時間9月7日のイベントで公開日が発表されるとみられます。macOS Venturaは、10月の公開が見込まれています。
 
 
Source:9to5Mac
Photo:Appleサポート
(hato)

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