Anker Japanが2022年8月29日に発売した、GaNPrimeシリーズのモバイルバッテリー搭載USB充電器「Anker 733 Power Bank(GaNPrime PowerCore 65W)」を試してみました。同製品の最大出力は、充電器として65ワット(W)、バッテリーとしても30Wと、これまでの製品を上回っています。
これにより、10,000mAhのモバイルバッテリーと、高出力USB-C充電器を1つにまとめることが可能になりました。
Anker 733 Power Bank(GaNPrime PowerCore 65W)の特長
Anker 733 Power Bank(GaNPrime PowerCore 65W)は、10,000mAhのバッテリーを内蔵した充電器です。
本製品には、2つのUSB-C端子と1つのUSB-A端子が搭載されています。
Anker Japanはこれまで、モバイルバッテリー搭載USB充電器として「Anker 511 Power Bank(PowerCore Fusion 5000)」「Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000」「Anker PowerCore Fusion 5000」「Anker PowerCore Fusion 10000」「Anker PowerCore Fusion Power Delivery」を発売してきました。
Anker 733 Power Bank(GaNPrime PowerCore 65W、以下、Anker 733 Power Bankと記載)のバッテリー容量はAnker PowerCore Fusion 10000(バッテリー容量:9,700mAh)とほぼ同じ、出力はこれまで最大だった20Wを大きく上回る65Wです。
Anker Japanより、Anker 733 Power Bankを試用する機会を頂きましたので、Anker PowerCore Fusion 10000と比べてみました。
▼ 各種仕様を比較
▼ これまでの製品で同等性能を得るには?
▼ Anker 733 Power Bankのパッケージ
▼ まとめ:おすすめの使用環境
各種仕様を比較
Anker 733 Power Bankの各種仕様を、Anker PowerCore Fusion 10000と比べてみます。
製品名 | Anker 733 Power Bank |
Anker PowerCore Fusion 10000 |
---|---|---|
縦幅 | 111ミリ | 82ミリ |
横幅 | 63ミリ | 82ミリ |
厚さ | 31ミリ | 35ミリ |
体積(試算) | 約217平方センチ | 約235平方センチ |
重さ | 約320グラム | 約278グラム |
バッテリー容量 | 10,000mAh | 9,700mAh |
バッテリー最大出力 USB-C 1 |
30W | 20W |
バッテリー最大出力 USB-C 2 |
30W | – |
バッテリー最大出力 USB-A |
22.5W | 15W |
充電器最大出力 USB-C 1 |
65W | 20W |
充電器最大出力 USB-C 2 |
65W | – |
充電器最大出力 USB-A |
22.5W | 15W |
Anker 733 Power BankとAnker PowerCore Fusion 10000のいずれも、複数の端子を使用した場合の出力は、1端子当たり15Wです。
ただし、Anker PowerCore Fusion 10000にはUSB-C端子は1つしかありません。
これまでの製品で同等性能を得るには?
Anker 733 Power Bankのモバイルバッテリーおよび充電器としての性能を他の製品で得ようとすると、「Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W」と「Anker PowerPort Ⅲ 2-Port 65W」の組み合わせなどが考えられます。
もしも両製品を持ち歩く場合、2つ合わせた重さは約330グラム、体積を試算すると合計231平方センチメートルで、Anker 733 Power Bank単体よりも重く、大きくなります。
よって、モバイルバッテリーと充電器をAnker 733 Power Bankにまとめると、高性能なAnker Japanの既存製品と比べても荷物が減り、軽くなります。
Anker PowerPort Ⅲ 2-Port 65Wは2つのUSB-C端子を搭載しながら、Apple 67W USB-C電源アダプタと比べて半分程度の大きさを実現した製品です。
よって、Apple純正電源アダプタで同じ充電器出力環境を整えようとすると、大幅に体積が増えます。それでいて、モバイルバッテリー機能はありません。
Anker 733 Power Bankのパッケージ
Anker 511 Power Bankのパッケージはシールで封止されていましたが、Anker 733 Power Bankのパッケージは、Apple製品のようなタブを引いて切るシールで止められています。
パッケージには、本体、USB-Cケーブル、収納ポーチ、取り扱い説明書が同梱されています。
まとめ:おすすめの使用環境
Anker Japanは、Anker 511 Power Bankの発売を通じて、iPhoneおよびiPad用充電器とモバイルバッテリーの2つを持ち歩く不便を解消しました。
筆者の環境では、Anker 733 Power Bank発売により、今後はMacBook AirやMacBook Pro用電源アダプタも持ち歩く必要がなくなりました。
特に、MacBook ProおよびMacBook Airに高出力の給電ができるモバイルバッテリー搭載USB充電器は、これまでのAnker Japanの製品にもなかったものです。
筆者は今後、iPhoneとMacBook Proを持ち歩く際、MacBook Proの内蔵バッテリーのみで十分(電源アダプタ不要)な通勤及び日帰り出張の場合はAnker 511 Power Bankを、MacBook Proを充電する必要が生じる宿泊を伴う出張の場合は、Satechi 66W USB-C充電器とAnker PowerCore Fusion 10000を持ち歩くのをやめ、Anker 733 Power Bankだけにする予定です。
参考ページ:Anker 733 Power Bank(GaNPrime PowerCore 65W)/Anker Japan
(FT729)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-480631/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania