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清楚・品のある……AIが曖昧な香りの印象を言語化。大阪の香水専門店でユニークな商品選び体験

「香り」の印象は曖昧で捉えにくく、人によって感じ方が違うため、なかなか自分に合う香水に巡り合えないという人もいるのではないでしょうか。

香水の専門店「NOSE SHOP」は、2022年9月1日(木)~9月30日(金)の期間、系列店のなかでも最大級のラインナップをそろえる大阪店にてポップアップを開催。

香りと言葉を相互に変換するAIシステム「KAORIUM」を活用し、来店者がAIとともに香りを探す新体験を提供します。

香りを“感性的な言葉”に変換

SCENTMATIC 株式会社(以下、セントマティック)が開発を手がける「KAORIUM」は、香りと言葉を相互に変換するAIシステム。

世のなかに存在するさまざまな香りを「透明感」「ロマンティック」などの“感性的な言葉”に変換すると同時に、言葉から香りを選び出すことが可能です。

香りと言葉をつなぐ体験は、フレグランスの世界にとどまらず、感性教育、飲食体験、購買体験など、さまざまな分野に新しいビジネスチャンスを生み出すものとして期待が寄せられています。

5000件のデータを解析し言語化

NOSE SHOP 大阪


NOSESHOP 大阪店は約700種類以上ものユニークな香水が試せる、国内最大規模を誇るニッチフレグランスセレクトショップです。

今回のポップアップでは、あらかじめNOSE SHOPの顧客から抽出した5000件を超える香りの感じ方に関するデータをKAORIUMが解析して言語化。来店者はAIとともに自分の理想にマッチする香りを探せます。

会場にて、来店者がNOSE SHOPのフレグランスが詰まった16本のボトルから好きな香りを選ぶと「清楚」「品のある」など、香りのイメージに近い言葉が画面に出現。

出現した言葉のなかから自分が求めるイメージにもっとも近い言葉を選ぶと、その言葉に紐づく香りが導き出されます。

一連の動作を数回繰り返すことで、AIが香りの感性と好みを分析。来店者は好きな香りに辿り着くことができます。

飲食・スポーツ分野へ展開

KAORIUMはこれまで、飲食分野をはじめとするさまざまな分野で活用されてきました。

2022年3月、セントマティックは近鉄リテーリングが展開するクラフトビール醸造所「Yamato Brewery」の直営店舗にKAORIUMを提供。

“大和醸造定番ビール”と呼ばれる4種類のクラフトビールを、KAORIUMが香りや印象、情景にたとえた言葉で可視化し、来店者に「今飲みたいお酒を選ぶ体験」を届けました。

同年8月には、KAORIUMを活用してアスリートのパフォーマンス最大化を目指すプロジェクトを開始するなど、フレグランス領域以外への展開も進めています。

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KAORIUM

(文・Haruka Isobe)

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