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落合陽一が手がけるクラシックコンサート。古楽器・AIアートなど新旧テクノロジーが共鳴

落合陽一氏が手がけるクラシックコンサート「HUMAN / CODE ENSEMBLE ヒューマン・コード・アンサンブル」が、11月3日(木・祝)と4日(金)に神奈川県立音楽堂にて開催されます。

このたび、追加情報が公開されたため、同コンサートの見どころなどを簡単にまとめてみました。

コンサート基本情報

同コンサートでは、落合氏とチェンバロ・フォルテピアノ奏者の小川加恵氏、パフォーマンスアーティストのステラーク氏が共演。コラボレーターとして、新作を書き下ろした作曲家・藤倉大氏が参画しています。

会場には、およそ300年の間に時代や国によって形状・音色を変化させてきた鍵盤楽器5台が集結。なかには、ローランド株式会社が製作したデジタル・コンサート・ピアノ「GPX-F1 Facet」も含まれます。

小川氏によるフォルテピアノ演奏と落合氏のDJ・VJ、ステラーク氏の身体パフォーマンスを融合させ、拡張された人間の身体性をテーマに、近未来の新たな“ヒューマニティ”の形を描くようです。

楽曲の歴史を集めて映像化

見どころのひとつは、落合氏による映像ライブパフォーマンス。作曲家による自筆譜・過去の演奏会・作曲年のできごと・作曲家の肖像画などから楽曲について学習したAIが生成する画像をもとにした映像を、演奏に合わせてリアルタイムに投影します。

これは、1つの楽曲にまつわる数百年ものデータを活用し、楽曲そのものを可視化するという新たな試みのようです。

身体と一体化するデバイス

また、ステラーク氏が開発した新デバイス「Midi Bracelet(ミディ・ブレスレット)」も要チェック。これは、センサーやカメラなどが搭載されたウェアラブルデバイスです。

指を動かすことでピッチや音色を変えたり、カメラによってパフォーマンスしているステラーク氏の身体を観客に共有できるといいます。

IoAなどで貴重な体験も

さらに、凸版印刷株式会社の遠隔体験サービス「IoA仮想テレポーテーション」を体験できる特別席も用意。小川氏が装着するデバイスやステージ上を移動するロボットにアクセスすることで、まるでステージ上にいるような臨場感ある体験ができるといいます。

そして、モーツァルトの幻想曲 K.397の未完部分を小川氏の演奏に呼応したAIが補筆して披露する一幕なども見逃せないシーンと言えるでしょう。

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(文・Higuchi)

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