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【レビュー】ディスプレイ搭載で接続状態がすぐ分かる!8-in-1 USB-Cハブ

DOCKCASE 8-in-1 USB-Cハブ
 
最近のPCにはUSBポートやディスプレイポート、有線LANポートなどが搭載されていますが、それらがどのような状態でつながっているのか確認するのは意外と面倒です。
 
DOCKCASEのUSB-Cハブなら、ハブ自体にディスプレイを搭載することで、接続速度などの情報を一目で確認できます。
 
今回はDOCKCASE様から8-in-1 USB-Cハブをご提供いただきましたので、そのレビューをお届けしたいと思います。

接続機器の状態を確認するのは面倒

最近のPCには高速なUSBポートが搭載され、USBメモリやSSDなど通信速度の高さが必要な機器を接続できます。
 
しかしながら、高速な通信をおこなうためにはPCとUSB機器はもちろんUSBケーブルも所望の通信速度に対応している必要があり、場合によっては想定していた速度で通信できないこともあるでしょう。
 
一方で、PC上でUSB機器がどの規格で接続されているか確認するのは意外と面倒です。
 
Macであればシステムレポートから、WindowsであればエクスプローラーからUSB 2.0/3.0の判別は可能ですが面倒であり、USB 3.2 Gen1/2の判定まで含めるとかなり手間になります。
 
このため、なんとなく接続が遅く感じてもそのまま使っている方が多いのではないでしょうか。

ディスプレイを搭載したDOCKCASEのUSBハブ

DOCKCASEは接続状態が一目で確認可能な、ディスプレイ搭載のUSBハブを複数モデル販売しています。
 

 
DOCKCASEのUSBハブは、HDMI出力やUSB-PD充電機能、有線LAN機能なども搭載し、それらのステータスも表示可能です。
 
今回はそんなDOCKCASEの製品から、8-in-1 USB-Cハブを実際に使用してみました。
 
DOCKCASEにはほかに、
 

 
といった製品群があり、用途に合わせて選べます(カッコ内は8-in-1からの差分)。

機能が盛りだくさんのUSBハブ


 
今回試した8-in-1 USB-Cハブにはその名の通り以下の8機能が搭載されています:
 

 
少しずるい気もしますが、USBポートを1ポート1機能と換算して「8-in-1」のようです。
 
スイッチがある側面にはUSB-Cポート、USB-Aポート x 2(USB 3.2 Gen2)、そしてファンからの空気を排出する穴があります:
 

 
さすがにこれだけ機能が盛りだくさんだとファンによる冷却が必要なようです。
 
反対面には給電用のUSB-PDポート、HDMIポート、USB-Aポート x 2(USB 2.0)、有線LANポートがあります:
 

 
短辺にはPCとの接続用のUSB-Cポートが用意されています:
 

 
もう一方の短辺には何もありません。

OS搭載で接続ステータスをディスプレイに表示

このUSB-Cハブ最大の特徴はなんといっても、上面にディスプレイが搭載されている点です。
 
内部ではOSが実行されており、リアルタイムに接続状態を表示します。
 
OSといってもすぐに立ち上がるため、使えるようになるまでの時間は短いです。
 
ファームウェア更新で機能追加や不具合修正がおこなえるのもメリットといえるでしょう。
 
試しに、
 

 
を接続すると以下のような表示になりました:
 

 
接続したPCはUSB-Cからの給電にも対応しているため、45ワットで充電中と表示されています。
 
ここで表示されている電力はPCに供給している出力側ですが、詳細画面では入力も確認で、ちゃんと65ワットと認識されていました:
 

 
ハブで消費する電力もあるので、65ワットを入力して65ワットを給電するのは難しいのでしょう。
 
ディスプレイについても正しく4Kディスプレイと認識されているほか、HDMIポート経由で情報を読み取ってメーカーや機種名まで表示されました
 
試しに、すべてのポートに機器を接続した状態がこちらです:
 

 
ガジェット好きならニヤリとしてしまうような表示で、無駄に機器を接続したくなります。
 
ちなみに、上の画像ではUSB-CポートにiPad Pro(2018)を、USB-AポートにiPhone XRを接続していますが、やはり接続速度はUSB 2.0相当の480Mbpsであることが確認できました。

MacBookのほかiPadでも利用可能

このDOCKCASE 8-in-1 USB-Cハブは、ポート数が少ないMacBookシリーズと相性がよい製品です。
 
また、USB-Cポートを備えたiPadシリーズにも対応しています。
 
iPadシリーズはWindows PCやMac以上に接続機器の状態を確認しづらいため、ディスプレイ表示がより役に立つのではないでしょうか。
 
試しに筆者のiPad Pro(2018)を接続したところ、充電とともにUSBメモリと有線LANポートが利用可能でした。
 

 
給電しなくてもUSBメモリと有線LANポートは利用可能です。
 
ただ、なぜかHDMIポートにディスプレイを接続するとハブの動作が不安定になり、充電すらおこなえなくなりました。
 
DOCKCASEのハブはファームウェアアップデートが可能なので、アップデートでの改善を期待したいところです。

重くて大きい点は注意

DOCKCASEの8-in-1 USB-Cハブは非常に高機能なのですが、その分重くて大きいです。
 
重さは201グラムと、iPhone13 Pro(203グラム)とほぼ同じ重さになっています。
 
大きさも152 x 50 x 16ミリと、シンプルなUSB-Cハブに比べるとかなり大きいです:
 

 
ただ、この重さのおかげで多数の機器を接続しても本体が動きづらいです。軽いハブの場合、接続機器やケーブルに負けて本体が簡単に動いてしまいますので、自宅で据え置きドックして利用するにはむしろ好都合といえます。
 
これらの特徴から、気軽に持ち運んで使うというよりは自宅でドックとして使ったり、出張などがっつりと作業をする際に携行したりするデバイスといえるでしょう。

ガジェット好きの所有欲を満たしてくれるUSB-Cハブ


DOCKCASEの8-in-1 USB-Cハブを使って感じたのは、ガジェット好きの所有欲を満たしてくれる製品である点です。
 
ディスプレイが必須か?といわれると、ハブの機能としては必要ないですし、接続状態も頻繁に確認するものではありません。
 
しかしながら、機器を接続するとリアルタイムにステータスが変化する様子は、機器を接続した際の気分を高揚させ、同じ機器を接続しても使いこなしている感覚を味わわせてくれます。
 
USBポートが少ないMacBookユーザーはもちろん、背面にしかUSBポートがないMac miniユーザー、さまざまな機器を接続したいiPadユーザーにもおすすめです。
 
また、USBの普及でさまざまな機器が簡単に接続できるようになったのはよいが、なんとなく味気ないと感じている昔ながらのPCユーザーにもぜひ使ってほしいと思います。
 
DOCKCASEの製品はAmazonなどで購入可能で、Amazonでの販売価格は本記事執筆時点で13,999円(税込)です。また、Amazonでは10%オフクーポンが用意されるなどのプロモーションもおこなわれています。

 
 
Source: DOCKCASE, Amazon
(ハウザー)

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