感染症拡大の影響により、美術館へ足を運ぶ人が減少している近年。とくに遠方の美術館へ行くには移動時間がかかるため、なかなか足を伸ばせない人もいるのではないでしょうか。
ナレッジ・クライマー(能登印刷株式会社:以下、能登印刷)が提供する「MU(ミュー)」は、全国のミュージアムが収蔵するアートや文化財を鑑賞できるプラットフォーム。
あらゆる環境や条件に左右されることなく、すべての人が気軽にアートや文化財と出会い、アクセスできる環境をつくります。
多様なミュージアムの作品と巡り合える
アクセスしにくい場所にあるなど、普段接点のなかった博物館や美術館にいつでも、どこからでもアクセスし、作品の鑑賞や学びの機会を得ることができます。
また、観たことのないミュージアムのコレクション、熱量のあるキュレーターが解説する動画などに触れることで、知的好奇心を満たしたり、お気に入りの作品を発見したりすることが可能。
さらに、さまざまなミュージアムのコレクションと接することにより、分野横断の学びと、文化財が持つ背景を通じて、地域の風土や歴史に対する理解を深められます。
豊富な検索機能で作品を探せる
特定のテーマで作品群を集めて紹介する「EXHIBITION」(展覧会)では、個々のコレクションを観るだけでは気づかないようなストーリーと出会うことができます。
なお、MUの会員は無料会員、プレミアム会員(有料)の2種類。無料会員でも、MUに登録された文化財や美術作品やEXHIBITIONページの一部を鑑賞できるので、気になる人は登録してみてはいかがでしょうか。
展示スペースやニーズの課題解決へ
ヨーロッパでは芸術や文化についての意識が高く、コレクションを購入し「常設」で集客するのが主流だといいます。
しかし、日本では海外から費用を払ってコレクションを借りて「企画展」で集客するのが主流。スペースの問題でコレクションを常設展示できないばかりか、企画展は権利の問題から2次利用できず、美術館が資金や人を集めにくい状況のようです。
そこで能登印刷はMUをリリースし、「展示スペースがない」「ニーズが少ない」などの理由で公開できていなかった作品を公開・収益化するシステムの提供を開始しました。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/185282
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部